「戦争法案」が強行採決されて、これからいよいよ日本の自衛隊も、米軍といっしょに(米軍の代わりに?)出動(出兵?)することになりそうです。そうしたら、イギリスやフランスでのテロ事件の例を見るまでもなく、国内外の日本人もテロの犠牲になる可能性が出てきます。そしていつか、「今までのテロはまだ序の口だった」と振り返ることになるかもしれません。(日本に54基、フランスに59基ある原発がねらわれたり、まちがって流れ弾が当たったり・・・)
こういう一連の現象を見ていると、ブッダの説いた「因果応報」という言葉が頭に浮かびます。
「原因」があり、その自然の帰結としての「結果」がある。
その「結果」がまた「原因」となり次の「結果」を生む。
福島の原発事故などそのいい例だと思います。その「因果応報」の糸をたどってみると・・・
米国の占領軍が、日本の戦犯達(岸信介ら)を利用することによって、日本を自国に都合のよい国にしようともくろんでいた。その結果、「戦犯の亡霊たち」の集まりである自民党政府が戦後ずっと続くことになった。そして双方の思惑により、日本が原発技術を米国から買い入れることが可能となった。その背後に見え隠れしているのは、「戦犯の亡霊たち」の「核を持って、再び戦前のようにアジアに(いや、世界に?)君臨したい」という野心だった。「戦犯の亡霊たち」にとっては、国民の人権(この場合、健康な生活をする権利)など、もともと眼中になかったから、54基もの原発を地震大国に建てさせ、危険(被曝)など無いふりをして、安全対策を怠ってきた。その当然の結果として福島の原発事故がある・・・というようなことになるでしょうか。
そういう見方をすれば、米国の現在のありようは、あの大陸に勝手に入り込み先住民を滅亡させたその時点で、すでに方向付けられてしまったとも言えます。ヒロシマ、ベトナム、アフガニスタン、イラク、リビア、 シリアと一直線に続いている?(➡https://www.youtube.com/watch?v=5ePR-KBvaX8 ➡ http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2700.html )
下の動画の元共同通信記者・浅野健一氏の言葉を聴いていて、フランスで起きた今度のテロ事件もそういう「因果応報」の一種ではないかと思いました。この「暴力の連鎖」を断ち切るためには、フランス人だけでなく、全人類が知恵を出し合わなくてはならないと思います。( パリ同時多発テロ事件についての部分のみをまとめた動画 約30分 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275046 )
日本は仏教国とされていますが、ブッタの教えの根本にまでさかのぼれば、
「不幸の連鎖を断ち切るには、あらゆる煩悩から離れて、事実を偏見なしで認識する努力をしなくて
はならない。そうすればおのずと、それまで当然と思い込んでいたものが、実は偏見の塊であったこ
とがわかってくるだろう。そうしてこそ初めて、現状を正しく把握できるようになるのであり、そこからようやく解決の道が啓けてくる。」ということでしょうか。「ただ念仏を唱えるだけではなく、偏見にとらわれずに(洗脳されずに)、真実を見極める力をつけるべく修行せよ」、ということだと思います。
そういう知恵を、平和学の第一人者で「積極的平和」(安倍総理の言うものではなく本物)の提唱者であるノルウェーの平和学者、ガルトゥング博士が、以下のインタビューで、日本に向かって提案しています。
「日本は、『北東アジア共同体』の『専守防衛的防衛戦略』を、『米国との友好関係』にプラスしてください。そうすることによって、太平洋全域に及ぶ『平和の傘』(核の傘ではない)ができます。米国が牛耳る秘密の経済協定であるTPPや、世界中で戦争する米国との軍事協力(集団的自衛権行使)よりもこのほうがはるかに優れています。米国がこれまでに138ヵ国と戦ってきたという事実を考えてみてください。日本は本当に米軍と組んでそんなことに関わりたいのですか?」 (➡ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258667 全編字幕付き 2015/08/19 )
でも、ここまで暴力の連鎖が広がったあとで、はたしてそれが可能かどうか? 背後に宗教や文化の違いに対する「不寛容!」があるので、そうとう難しいと思います。東京大学名誉教授・板垣雄三氏が以前IWJのインタビューで「このままいくと、世界は近い将来『共滅』の時代に入るでしょうhttp://iwj.co.jp/wj/open/archives/159297」と言っておられたことが忘れられません。世界が「共滅」の段階に入るのを待たずに「沈没」してしまいそうな気配が今の日本にはあります。「みんなで楽しくNHKテレビの娯楽番組など見ながら沈没していく・・・!」
世界を見回してみて、日本は本当にすばらしい、無限の可能性を秘めた国だと感じます。その日本を、どうして日本人みずからが、沈没させなくてはならないのでしょうか。学校教育やメディアを使って、「空気を読ませる」ことを訓練し、また強要しています。それによって、すばらしいアイディアにあふれた優秀な人材まで萎縮させようとしています。世界の「表現の自由ランキング」ではついに61位にまで下がってしまいました。( ➡http://ecodb.net/ranking/pfi.html )
それにも飽き足らず、自民党政権は、「マイナンバー制」、「共謀罪*」、「秘密保護法*」、
などを利用して、国民をさらにがんじがらめにしようとしています。そして極め付きが「自民党改憲案*」です。これが実現されてしまうと、戦争が可能になるだけでなく、表現の自由などの基本的人権が大幅に制限されるようになります。 これは戦前の欽定憲法*に極似したシロモノです。
* http://bit.ly/1dN8iRe
* http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275393
* https://www.youtube.com/watch?v=V7EcIEdNZ4A
* https://www.youtube.com/watch?v=zWvD1rjusF8
さらに、恐ろしいことに、震災対策を理由に「緊急事態条項」を最初の「改憲項目」として発議する
考えです。( ➡https://www.facebook.com/hiroshi.uchiyama.73/posts/817222045026984 )
2015/05/01 自民党が憲法改正で盛り込む「国家緊急権(緊急事態条項)」はナチス以上!? 大震災の被災地で動いた弁護士らが、全権委任法も含まれた国家緊急権の「正体」に迫る!http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244316