コロナウイルスの「基本再生産数」(日刊IWJガイドhttps://iwj.co.jp/info/whatsnew/ 2020.1.29より)
◇アメリカのインフルエンザ
感染者1500万人!!
入院患者14万人!!
死者8200人以上!!
現在、コロナウイルスに日本社会は戦々恐々としていますが、実はその一方、アメリカでは、インフルエンザが恐るべき猛威を振るっています。(大手メディアが報じないと巨大なパンデミックも存在しないことに?!)
アメリカ、シアトルの日本語情報サイトJUNGLE CITY .COMによれば、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が1月18日に、感染者がなんと1500万人、入院患者が14万人、死者8200人以上と発表しています。
※アメリカでインフルエンザ感染が拡大 入院患者は140,000人、死者は8,200人以上(JUNGLE CITY .COM 2020.1.24)https://www.junglecity.com/news/more-flu-cases-and-deaths-confirmed-around-the-us-2-2/
※アメリカ疾病予防管理センター(CDC)https://www.cdc.gov/flu/weekly/index.htm
28日現在、新型コロナウイルスによる死者は106人に、感染確認された患者の数は4500人を超えたとされますが、比較すればアメリカのインフルエンザの被害の方が、死者数では77倍、感染者で3300倍と、はるかに大きいことがわかります。なぜ、日本のマスメディアはこの現実を報じようとしないのでしょうか?
※新型肺炎、死者106人 感染者4500人超(TBS 2020.1.28)https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3890708.html
1月24日、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はインフルエンザの危険性に改めて目を向けることを勧めています。コロナウイルスよりインフルエンザの方が危険だという説もあるのです。
※「新型コロナウイルスよりもインフルエンザが危険」な理由とは?(Gigazzine 2020.1.27)https://gigazine.net/news/20200127-the-flu-bigger-threat-than-coronavirus/
1月23日時点の新型コロナウイルスによる死亡者の年齢の中央値は75歳。その多くは高血圧や糖尿病、パーキンソン病などを抱えていました。
世界保健機関(WHO)の「基本再生産数」(=ウイルスなどがどれくらい多くの人に感染しうるかの能力を示す)
新型コロナウイルス 「1.4から2.5」(=1人の感染者から約2人に感染)
インフルエンザ 「2から3」(=1人の感染者から2人ないし3人に感染)
(セワヤキ「 今のところ」)インフルエンザの方が感染力が強いのです。全世界的には、季節性インフルエンザは毎年300万人から500万人に感染し、最大65万人の死者を出すとされます。日本でも2018年から19年の シーズンの推定患者数は累計約1210万人と厚生労働省が発表しています。こうしたことから、新型コロナウイルスについて、WHOは2020年1月24日に「緊急事態にはあたらない」と発表。
一方、季節性インフルエンザは各国で毎年流行していおり、アメリカのヴァンダービルト大学医療センターのワクチン専門家、ウィリアム・シャフナー氏は「インフルエンザに比べれば新型コロナウイルスの危険性は微々たるもの」と語っています。
※「新型コロナウイルスよりもインフルエンザが危険」な理由とは?(Gigazzine、2020.1.27)https://gigazine.net/news/20200127-the-flu-bigger-threat-than-coronavirus/
コロナウイルスにばかり偏重して騒ぎ立てている日本政府のマスコミのパニックぶりには、すこし冷静になって受けとめる必要がありそうです。もし、コロナウイルスの危険性ゆえに、中国から日本人をチャーター機で引き揚げさせる必要があるならば、それ以上に深刻なアメリカからも、チャーターで日本人を引き上げさせなければならないはずです。しかし、在中国の日本人の数は約12万人、それに対して在米の日本人の数は約44万7000人(外務省調べ、2018年10月1日現在)。日本人観光客は中国約268万人、アメリカ本土約360万人、ハワイ約159万人と、途方もない人数となります(日本政府観光局調べ、2017年)。
微力な市民には、マスク、人混みを避ける、手洗いといった日常生活の中での防衛を心掛けるしかありません。新型コロナウイルスに注意をするのと同じくらいインフルエンザ予防にも力を入れる必要がありそうです。それが、コロナウイルスの感染予防にもなると思われます。
(日刊IWJガイド2020.1.29)