農業政策から考える *長年悪魔化され最近ではヒットラー呼ばわりまでされているプーチン大統領の農業政策を紹介。西に幻滅して独自の道を歩むロシア。西の誘惑に勝てず破滅の道にはまり込んだウクライナ。日本の選択は?
♣有機農業での自給へと向かうロシア2018.04.12(強調と*はセワヤキ)http://semilla.seesaa.net/article/458741553.html (*GMO=遺伝子組換え作物)
有機農産物の世界最大の供給国に! 2016年ロシア、GMフリーゾーン宣言!
プーチンは、遺伝子組み換え食品を国内で生産したり輸入したりすることを犯罪とした。この法律によって、ロシアは、GMO(☜ 必見動画!)やGMO成分を含む製品の輸入を禁止する政府の権限を拡大し、あわせて、世界で最もクリーンな農産物を生産することが可能となった。2015年9月。遺伝子組み換え食品を禁止した数カ月後、プーチンは、ロシアを有機農業での世界的リーダーにするとの更に大胆なビジョンを描いてみせる。プーチンは、「ノー」を突きつけ、ロシア人民に健康的な非GMOの有機農産物の世界最大の輸出国としての名声を確立することに国家の重点を置くとのビジョンを発表する。(…)
「我々は国家目標を定めなければならないと私は思っている。それは、2020年までに国内で生産された食材を国内市場に完全に提供するということだ。我々は、我々自身の大地から食を得ることができる。しかも、重要なことに我らには水資源がある。我らが水資源と大地に考慮すること。これが、とりわけ重要なのだが、ロシアは、西側生産者たちがはるか以前に生産することを止めてしまった健康的でエコロジー的にクリーンで、高品質な食材の世界最大の供給元になることができる。そして、そうした製品のためのグローバルな需要は高まり続けているのだ。」(…)
つまり、西側は政治的な理由からロシアに対して経済制裁を課しているが、ロシアがその自給率を高めた結果、食料禁輸は、いまかえってロシアには有利になっているのである。(…)石油や付記の輸出からも経済的に稼ぐことはできる。だが、石油は有限な資源である。これに対して、食料は永遠に更新できる。かつ、非GMOの有機農産物は永久に需要がある。すべてのGMOがロシアで禁止されているのはそのためなのである。(*以下、見出しのみ箇条書き。詳しくは是非原文を!)
2020年までにロシアは自給する
2017年11月、アジアに向け有機農産物をPR
食料自給に失敗していたソビエト
ソ連崩壊以降は自国の食べ物を忘れ危険なものを食べる
ロシア、穀物の輸入国から輸出国に変貌
経済封鎖への報復・経済封鎖を景気に転換
質が低下している欧米の食料
米国でベジタリアンが増える理由
チョルノジョームと肥沃な土壌
自給としての国家戦略
♣ロシア GMO排除のための「輸入・栽培禁止法案」を可決 (有機農業ニュースクリップ)2016.07.07 http://organic-newsclip.info/log/2016/16070711-3.html
(…)ロシアは、2012年の世界貿易機関(WTO)加盟に当って、米国の強硬な要求により、国内でのGM作物栽培解禁を容認していた。しかし、2015年、6月、メドベージェフ首相は、この栽培開始時期を、2年先送りし、2017年からとする方針を表明した。前後して、ロシア政府からは、GM作物は不用との発言が相次いでいた。ロシア国会は、2014年(*ウクライナでクーデター発生!)より、GMO排除の法案策定と審議を始め、2015年には下院が可決していた。 ロシアは今年、2月、GM汚染の可能性を理由にして、米国産トウモロコシと大豆の輸入を禁止している。
♣プーチン大統領 ~ ロシアの穀物協定離脱について 2023.07.19 日本語字幕 11分44秒https://www.youtube.com/watch?v=ddvA_ehqilE
*ロシアは、2022年に1億5600万トンの穀物を集荷し6000万トンを輸出。世界の小麦市場の20%をロシアが、5%未満をウクライナがシェア。
♣プーチン大統領への質問4 ~ 食糧危機問題:ウクライナから輸出された穀物はどこへ行った? 2022.09.16 6分51秒https://www.youtube.com/watch?v=C1CSDUvVZAE
*堤未果氏の著作「ルポ 食が壊れる」(120頁~126頁)に、ウクライナの肥沃な土地が米国アグリビジネス(☜必見動画!60%の農地が外資に!)の手に渡っているとありますが、プーチン大統領の以下の発言から、これが事実であることがうかがえます。「ウクライナで穀物輸出をしているのは、ほとんどの穀物の所有者である米国企業(☜必読!要注意!日本の富も外資に狙われている!)だということを御存知か?」ソ連崩壊後ウクライナが選んだ道はそのような結果を生む道でした。オリバー・ストーン監督が貴重な記録映画を提供してくれています。日本の進むべき道を考える材料となる、何度でも見る価値ある記録映画です。
★ウクライナ・オン・ファイヤー 2016年制作(*よほど知られては困る内容とみえ、何度も削除されている)https://odysee.com/@pomchannel:e/98:35?t=0
★『乗っ取られたウクライナ2019 (Revealing Ukraine 2019)』https://odysee.com/@gyu203:a/Revealing-Ukraine-2019:9
*エリツィン大統領のロシアは、オルガルヒとつるんだグローバリスト達に身ぐるみ剥がされ破産状態でした。素晴らしいロシアの音楽家たちまでがドイツに来て街角で音楽芸人をやるという痛ましい情景があちこちで見られました。エリツィンの最大の貢献は次期大統領にプーチンを押したことでしょう。彼のあとを引き継いだプーチン大統領がオルガルヒの横暴にストップをかけ、国の再建に真剣に取り組みました。その成果がわかる表がここで見られます➡ 15 Years of Putin
♣欧米がプーチンを毛嫌いする理由 それは欧米がロシアを1990年代の状態に戻したがる理由でもあるhttps://www.sewayaki.de/index.php?id=428
(…)縁故資本主義の戦略とは、ロシアの莫大な天然資源と国営企業を一握りのオリガルヒ(寡頭政治支配者)に分け与えることであり、オリガルヒはその所有権の大部分を西側のエリートたちに小銭(手数料と言えるだろう)で売却した。(…)この偽の経済危機を解決するために、アメリカのハゲタカ資本家たちは、政府支出を削減し、労働者を解雇し、増税するという、より非論理的で残酷な助言をした。この新自由主義的な「解決策」は、予想どおり、ほとんどのロシア人にとってさらなる不幸をもたらすだけだった。(…)基本的に、国際的な銀行家たちは、傷ついた熊を襲うハゲタカのようにロシアを攻撃した。彼らの目的は、ロシアの経済、社会、軍事、そして地理的な国家そのものを破壊することだった。もしこうした金の亡者たちを阻止できていなければ、ロシアは今頃、機能不全に陥った多数の無力な地域に崩壊していただろう。(…プーチンの登場…)だからロシアは西側諸国に不信感を抱き、プーチンはロシアで人気があるのだ。