日米安保関係の原理原則2)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/441535 & https://iwj.co.jp/wj/open/archives/442568
「すべては日本側から望んだ形にする」、というのが、安保関連の日米関係の原理原則です。「隷従」を強いて、それをせめて「自発的隷従」に粉飾する。
「非核三原則」――究極の矛盾!
実は、1960年に「核を持ち込まない」は「地上配備をしない」という意味だという密約を結んでいたわけで、艦船や航空機での核持込みは認めるというちゃんとした取り決めをすでに結んでいた。にもかかわらず岸がそれを引き継がなかったため、次に政権を取った池田内閣の大平外務大臣が1963年にこの件で大混乱に陥り上手く処理できず、国にはそれを認めながら、国会ではそんなことは絶対しないという虚偽の答弁をし続けることになった。以後、日米安保に関しては明らかな嘘を堂々と言うという慣習ができ、それが今日のデーター偽造にまで続き、国会機能を形骸化させる根源となった。1973年に大平は、ついに核爆撃機 多数搭載の航空母艦ミッドウエイの横須賀・母港化を飲まされた。その結果、日本の領土内に外国軍の小規模 核攻撃基地を作る結果になった。
ところが、翌年1974年に、佐藤栄作総理が「非核三原則」(核兵器を、持たず、作らず、持ち込ませず)でノーベル平和賞受賞することになった。これはトンデモナ
イ究極の矛盾だ。どんな論理的説明も不可能(「コント」!)だ。これを米国がバラスことにでもなれば日本の外交政治は破綻。そういう弱みを握られて、日米関係は正常に機能しなくなり、対米交渉能力を日本は急速に失っていった。密約の処理をきちんとしてない結果、どんどん深みにはまっていった。こういう明らかな弱点をもつ日本に、外交・戦略に長けた米国がつけ込まないはずはないのだ!
CIAの金➡「自民党」という密約がある!ピッツァリー賞・受賞ジャーナリスト、ティム・ワイナー著「CIA秘録」より
日米関係は『娼婦とヒモ』の関係とワイナー氏は断じる「CIA秘録」
「CIAは1948年以降、外国の政治家を買収し続けていた。しかし、世界の有力国で、将来の指導者をCIAが最初に選んだ国は、日本(岸首相)だった」
1955年11月、保守合同で米国の望む政党・自民党ができたのだが、初期首相の鳩山一郎、石橋湛山はそれぞれソ連、中国との関係改善を目指すという米国に都合の悪い政権であった。それで、「日本に左派勢力が生まれることを懸念した米政府は、1958年から1968年の間に、日本の政界が進む方向に影響を与えるため、CIAの秘密計画を承認した。(米国務省・2006年版より)」
秘密計画の中身「CIA秘録」より
「CIAは、1958年5月の日本の衆議院選挙の前に、少数の親米保守の政治家 〔=岸や佐藤ほか〕に対し、秘密資金の提供と選挙に関するアドバイスを行った。(中略)中心的な政治家への控えめな資金援助は60年代の選挙でも継続した」
佐藤が定期的に米国に資金を要求していたという話は有名だ。
「CIAは、左派の野党 〔日本社会党〕 から穏健派 〔=民社党〕 を分裂させるため、1960年に7万5000ドルの資金提供を行った。そうした資金提供は、1964年までは毎年同程度の金額で行われた」
CIAの資金提供はないとしても、政界で今も起きている「分裂手法」に極似!
(セワヤキ∶「分轄して統治せよ*」は英米&欧が世界中で活用してきた植民地主義の手法*https://ameblo.jp/zero-0056/entry-12144981073.html )
CIAと岸が絶対に表に出せない関係「CIA秘録」