「独裁と戦争」は「反共政策」から始まる!
共産党が中心になって「野党共闘」を働きかけているとき、安倍政権は、2016年3月22日に、何を考えたのか突如 、「共産党、暴力革命方針に変更なし」という閣議決定をしました。(➡http://www.asahi.com/articles/ASJ3Q5J68J3QUTFK00K.html)
これに対して、共産・山下芳生書記局長は、同日の会見で、これを厳しく批判しました(➡http://iwj.co.jp/wj/open/archives/293023 ハイライト動画 6分27秒)
その内容を要約すると大体以下のようになります。
政府は破壊活動防止法(=破防法)なるものによって、過去63年に渡り、共産党に「暴力革命」の疑いがないかどうかを調査してきた。そもそも破防法は違憲であり、憲法上の結社の自由に対する不当な侵害だ。1989年までの36年間、公安調査庁は、共産党に 「調査対象団体」という破防法にもない概念を勝手に貼り付けて、調査をしてきた 。しかし結局、そういう事実はなかったという結論がその当時出たわけだ。「共産党は暴力的破壊活動をやる恐れのある団体だからこの法を適用するように」という申請を公安調査庁は、今まで一回も、公安審査委員会に出せなかった。それは申請する根拠が見つからなかったからにほかならない。その経過は1989年度国会の議事録にも残されているはずだ。にもかかわらず、公安調査庁は、 その後の27年間も、依然として共産党を調査対象にし続けて今日に至っている。「公安調査庁」なるものは、その存在理由のない行政機関なので、即解散すべきだ。以上の理由で、この閣議決定に厳重なる抗議をし、撤回をもとめる。
(日本共産党幹部宅盗聴事http://www.cwiretap.com/case/tap/kyousantou/)
暴力に無縁な党として、63年間の実績を積んできたことを、見てほしいということでしょう。
また、山下芳生氏は、2016/04/08に行われた IWJのインタビュー で、「反共」は「独裁と戦争」の前夜!という警告を発しています。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/295372 イントロ動画 15分)
かつて大日本帝国で、そしてナチ・ドイツで、実際そのようなことが歴史的に起きています。
最後に、私が最近よく思い出す、明治生まれの今は亡き祖母の言葉を、紹介します。新聞も本も読まなかった人だけれど、どういうわけか、自分の頭で考えることができる人でした。私が大学生のとき、今から45年ぐらい前に、彼女の口から、思いがけずも出てきた言葉です。
「共産党にだっても入れる人がなきゃあ、自民党がのさばっちまあってこんさ。」
「共産党にであっても(一票を)入れる人がなくては、自民党がのさばってしまうということよ。」(標準語訳)
2016年 5月18日 セワヤキ www.sewayaki.de