『全土基地方式』日米地位協定を考える
「辺野古は普天間の代替基地であり、新基地の建設ではない」というのは本土で流されているデマ(沖縄米軍基地に関するデマ検証 ➡ http://okidemaproject.blogspot.com/)。実際は辺野古基地には新しい機能がたくさんつく「新基地」と言ったほうがピッタリのものが造られるのです。古くなって役立たなくなった基地を「返還」という口実でできるだけ日本に費用を持たせ、設備の充実した新基地を建設させるというのが米軍のやり方なのです。沖縄の人々が味合わされてきた苦しみを終わらせるべく、これから日本の全国民が努力するのか、それとも日本全土に苦しみを広げさせるのかの岐路に私たちは立っています。
※故沖縄県知事、大田昌秀氏ロングインタビュー!https://iwj.co.jp/wj/open/archives/71434 2013.3.30 (イントロ 動画 14分56秒)
「…その地位協定には、安全保障条約のどこにも『基地を沖縄に置く』とは書いてありません。『全土基地方式』と言って、日本全国どこへでも基地を置けるようになっていました。ところが、実際に基地を置いてみると、1960年代になり、山梨県や香川県にも海兵隊がいましたので、日本国内で反基地運動や砂川闘争などが起こり、それが日本国中に広がってしまう事を恐れ、そこにいた海兵隊を沖縄に持ち込んだんです。つまり、沖縄ではどんなに反対しようが、騒ぎが大きくなろうが、これが日本本土に展開しなければ、安心ができたわけです。そういう背景があり、沖縄に基地が増えていきました。しかし、大事な事は、地位協定を『基地全土方式』と言って、日本全国どこでも基地を置ける状態になっていたにも関わらず、沖縄だけに集中させたという事です。…」
「嘉手納や普天間の米軍の兵舎などには、プレハブでてきている物があり、老朽化して作り変える時期に来ていましたので、嘉手納なども作り替えていました。作り変える時に、コンクリートで作り替えますから、それこそ耐用年数200年になります。ですから『そうなれば、沖縄は永久に基地の島になるから、これは到底受け入れらません』…」
「…移設費も建設費、そして維持費も、日本の税金である思いやり予算で負担しています。ですから、米軍にとってこんな良い事はないと思います。しかし、日本の本土の人たちは、そういう中身や背景を知りません。ですから『辺野古に移せば、問題は解決するだろう』と思っていると思います。 …」(「沖縄、基地なき島への道標」 大田昌秀著 集英社新書 2000/7/17)
※地位協定では基地は米側が管理権を持っているため、日本側の立ち入りは難しい。しかも米側には返還時の原状回復義務がない。このため、返還後にやっと日本側は汚染調査や有害物質の除去をしているのが実情だ。http://www.asahi.com/special/futenma/TKY201102080484.html 2011.2.8
※<琉球新報 社説2016.4.26>飛行場跡汚染 原状回復義務を負わせよ
「読谷村の米軍読谷補助飛行場跡地で2014年、基準値を大幅に上回るダイオキシン類や鉛が検出されていたことが分かった。しかもそのまま埋め戻され、2年以上も処理されないままだ。…」
「…もとはといえば日米地位協定の欠陥が原因だ。基地返還の際、米軍に原状回復義務を負わせていない点に問題の根源がある。 原状回復の義務がないなら汚染物質を放置できる。回復義務があれば返還時に浄化するだけでなく、基地を使っている間の汚染抑制も期待できる。… ドイツの米軍基地に適用するボン補足協定は、米軍の原状回復義務を明記している。日本政府は、日米地位協定が他国の協定と比べても遜色ないと強弁するが、明らかな偽りだ。国民の生命・安全を第一に考えるなら、日米地位協定を抜本的に改定すべきだ。」https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-266881.html
※翁長雄志氏、米軍基地負担と「リンク」した沖縄振興策に強く反対
辺野古移設は「ご破算」にする意欲を岩上安身に語る2014.10.16 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/183153 (イントロ 11分33秒)
※ 翁長樹子氏の1・12オール沖縄市民集会での魂を振り絞る訴えは、文字起こしされてネット上でも拡散されるなど、大きな話題を呼びました。https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=xAUQK5_BLjg 2018.1.12 (5分38秒 )
※岩上安身よる故 翁長雄志・前沖縄県知事の妻 翁長樹子さんへのインタビューhttps://iwj.co.jp/wj/open/archives/430808 2018.9.4(ハイライト 5分23秒)
※「それってどうなの? 沖縄の基地の話小冊子(100円)は、売り切れですが、下記URLで閲覧・ダウンロード可(「沖縄米軍基地問題検証プロジェクト」のブログ)http://okidemaproject.blogspot.com/