森友学園問題 国会審議を与党が妨害か!(日刊IWJガイド2017.4.20/21 )
昭恵夫人付の谷査恵子氏 に異例“海外栄転” 口封じか?
安倍総理は、「妻の関与」があったのであれば「総理も国会議員も辞める」と公言しました。昭恵夫人付きの谷査恵子氏が籠池氏とやりとりをしていた件はその条件に相当するのでは?しかし、今、安倍政権は、これを谷氏の「個人的な行動」だったことにして、谷氏に全ての責任を負わせようとしています。そしてついに、谷査恵子氏に 異例の“海外栄転”が…これは、「栄転」それとも「左遷」? どちらにしても、谷氏が野党やメディアの追及の及ばない海外へ移動となることに、違いはありません。
・昭恵夫人付の谷査恵子氏 異例“海外栄転”に安倍政権の思惑(日刊ゲンダイ、2017.4.14)https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203543
谷査恵子氏に全責任を押し付ける政府の思惑とは?
岩上さんが元経産省職員・飯塚盛康氏に単独インタビュー(2017/4/20)
籠池氏側に送られた谷査恵子氏名義のFAXについて、政府はこれまで一貫して「谷氏個人の判断にもとづくものだ」と答弁しています。しかし飯塚氏によれば、ノンキャリアである谷氏が上司の許可も得ず「私的に」財務省側に照会を行うことなどできるはずもなく、仮にもしそうだったとしたら、職務上知り得た情報の漏洩を禁じた「国家公務員法第100条」に違反する可能性もあるのだといいます。そうなると、今回の「事件」はノンキャリア官僚の人権問題につながるとも言えます。中央省庁におけるキャリア官僚の割合は全体の10%。そして事務次官などとして日本の行政の中心を担う「行政職キャリア」は、わずか1.6%に満たないといいます。この数字からだけでも、日本の政治がいかに一部のキャリア官僚を中心に回っているか、よく分かります。
※2017/04/20 このまま谷査恵子氏だけを「トカゲの尻尾切り」!? ノンキャリを使い捨てるキャリア官僚の「人権蹂躙」ぶり――元経産省職員・飯塚盛康氏インタビュー~「極右学校法人の闇」第68弾!http://iwj.co.jp/wj/open/archives/374827
※【特集】国有地売却問題だけじゃない! 教育勅語の暗唱にヘイト文書配布・・・極右学校法人・森友学園の闇に迫るhttp://iwj.co.jp/wj/open/school_corporation_moritomo
国会審議を与党が妨害か!与党が行政機関に資料を出させないようにしている!?
日本共産党の辰巳孝太郎議員が「事前検閲」と糾弾!
2017年4月20日に行われた参院国交委員会で、日本共産党の辰巳孝太郎議員が森友学園問題をめぐり以下の質問をしました。「審議に必要な資料が全く出てこない。国交省や財務省は『与党の許可が得られないと出せない』と言ってきた。行政機関が一政党の許可を得ないと国会議員に資料を出せないなんて、おかしいのでは?」それに対する大塚拓・財務副大臣の答えは「本件は相当、政治的な問題になっていますから、一般的に与党の理事に相談するのは普通のことじゃないかと思いますけども」でした。しかし、「政治的な問題」だから与党におうかがいをたてないと行政機関が国会議員に資料提出もできないとしたら、国会審議などもはや意味がありません。辰巳議員によれば、提出を求めた資料について理財局は、
「与党の許可を得ないと出せないが、アポが取れず許可が取れないので提出を待ってほしい」と返答しているといいます。これは事実上、国会審議を与党が妨害していると言うべきでしょう。辰巳議員は、「与党による検閲」だとして、強く糾弾しました。