EUの「外交音痴」、中国をウンザリさせる これは、「ヨーロッパ 外交の終焉、外交術の終焉だと思います。ちなみに、外交術というものは本当の国家運営の鏡です。」そして今、中国は世界の発展の牽引力となっている。
♣ヨーロッパは終わり?反外交がすべてを壊す2025.07.19 日本語で読むを抜粋、要約https://youtu.be/446Vh0pjYwI?si=mnCLNNOn61QEH5Qt ドイツ語版動画 (*AIは、例えば、「過ち」を「カチ」と間違って発音したりするので要注意!)
【元ハンガリー外交官であるサンドール・ゾルタン・クシャイ閣下にお話を伺います。クシャイ大使は、外務省および首相府で様々な役職を歴任し、特に中国で通算18年間勤務し、2008年から2014年まで大使として最高位を務めました。】
(*欧州はそのことを理解できていないが、中国は、1989年の危機後に共産党の再編成を行った結果、「中国の特色ある社会主義」と言われる政策をとるようになり、それにより国家運営に安定性をもたらした。)
「中国国家の再生を技術的、経済的などあらゆる面で推進するという非常に強い目的を持っています。そして、その目的、目標を達成するためには、資本主義を含むあらゆる手段を使う用意がありますし、実際にそうしています。ですから、中国共産党は、ほとんどのヨーロッパの分析者が考えているよりもはるかに組織化された存在なのです。」
「そして90年代半ばに、中国共産党の支配を安定させたと私が確信しているのは、党が徐々に変革することを許し、異なる利害を持つさまざまな社会集団の代表者が党に参加し、党の意思決定に関与することを認めたことです。それによって中央集権性が弱まるわけではありませんが、社会のさまざまな社会的政治的ニーズにより柔軟に対応できるようになりました。そのため、他国のすべての共産党政権が権力を失ったときにも、権力を維持できるだけの柔軟性を持つことができたのです。」
「もし中国共産党が自由市場の力に任せることになれば、それは中国共産党の終焉を意味します。そして、ちなみに歴史的な経験が示すように、それは中国の急速な発展の終わりでもあります。なぜなら、何らかの中央の軸がなければ、あの社会は機能する仕組みとしてまとまっていられないからです。
ちなみに、私の評価が過激すぎるかもしれませんが、アメリカ合衆国のモデルが崩壊しつつある過程も私たちは目にしています。それは中央集権的な組織力の限界や、市場メカニズムの絶対化によるものです。それが非常に深刻な経済的、財政的、その他の結果をもたらしています。中国では、それを回避しようとしているのです。」
(*以下、西側の使う「人権外交」の二重基準について)
「私たちが人権を批判するとき、それは本質の一要素を批判していることになります。しかし、これは非常に興味深いことです。なぜなら、私たちは本当に二重基準を持っているからです。主流のヨーロッパの学者や政治家は一度でも、ウクライナが少数民族を抑圧していることを批判したことがあるでしょうか。一方で、同じヨーロッパの指導者たちは、中国が一部の少数民族、特にムスリムやウイグル族などを抑圧していると批判しています。」
(*以下、欧州連合政治家の、対米従属に起因する外交能力の無さを、カヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表やウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長を例にあげて説明)
「そしてもう一つ重要な点は、アメリカの利益に奉仕することを絶対視していることです。ヨーロッパはアメリカの地政学的利益に奉仕しています。なぜなら、ヨーロッパは自分たちがあまりにも軟弱になった、あるいは世界を支配する力を失ったと恐れているからです。ヨーロッパは自らをアメリカに委ねました。アメリカは世界を支配する力を持っているので、私たちはアメリカに仕えて世界を支配し、アメリカ人の大宴会のテーブルからいくばくかの残り物を得ようとしているのです。」
「一つ例を挙げると、EU中国首脳会議という年次イベントのために中国に出発するほんの数日前に、欧州委員会の委員長(*フォン・デア・ライエン)が欧州議会で中国に対して最も非外交的なやり方で吠え、基本的に開催国を侮辱するような発言をするのです。これが外交でしょうか?」
「カヤ・カラス欧州外相と中国の王毅外相の先週の会談についてですが、もし彼女のことを挙げるなら、私は覚えています。どこの大学の国際関係学を学ぶ1年生にとっても衝撃的なことでしょう。中国の外相が、欧州の「反外交」のトップ(*カヤ・カラス)に対して、国益や地政学、大国政治について初歩的な講義をするのですから。そして彼女は理解していません。なぜなら、それが彼女の考える政治家のあるべき姿や、政治家がどう振る舞うべきかという理解に合致しないからです。それだけのことです。私は、これがヨーロッパ外交の終焉、外交術の終焉だと思います。ちなみに、外交術というものは本当の国家運営の鏡だと私は思いますし、ヨーロッパ連合の本当の問題は、指導者たち――多くの加盟国について、ここでは名前は挙げませんが――そしてヨーロッパ連合に加盟していない他のヨーロッパ諸国についても同様に、本当の国家運営の死、国家運営の終焉だと言えるでしょう。」
♣中国のゴルバチョフは如何に育成され、そして1989年に排除されたか
Matthew Ehret著2021.08.02 <寺島メソッド翻訳グループ2021.10.23 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-676.html>
(*前半省略、以下、抜粋)
天安門広場でのカラー革命の失敗
ここで登場したのが、CIAのジェームズ・リリー(彼は中国大使でもあった)であり、全米民主主義基金であり、ジョージ・ソロスだった。彼らはすべての資源を使って1989年6月4日のカラー革命を大躍進させたのだった。その結果、天安門広場に集まっていた学生たちが暴徒化したのだ。
その手口として、まずは、近代のカラー革命を理論的に支える米国の経済学者ジーン・シャープを登場させた。彼は天安門広場での抗議活動の際、北京に9日間滞在していた。また、ラジオ局の「ラジオ・フリー・アメリカ」のアジア支所から、CIAが手を加えたプロパガンダを山のように流させた。さらには学生抗議者たち中の過激派に対して訓練や、資金や、武器さえ与えていた。武器とは具体的には、火焔瓶や銃だった。そうすることにより、混乱を招くような工作を行ったのだ。もともとこの抗議活動は、ただの平和的な抗議活動であったのにである。中国におけるCIA支所が用意したものは多かったが、その中には、過激派の無政府主義者の学生たちも含まれていた。これら無政府主義者の学生たちが先導して中国人民解放軍の軍人を数十名殺害することになったのだ。これらの軍人たちの燃やされた死骸は30年後の今でも人々の心を苦しませている。クーデターが失敗に終わり、工作により政府主導の大虐殺を引き起こし損なったため、グローバリストたちができたことは、「これは”ホロコースト”と同じく、中国政府が行った虐殺行為だ」という嘘話を、今日に至るまで人々に知らしめることだけだったのだ。(…)
血の海を起こさせることに失敗し、たった200人~300人の死者しかで出なかった(しかもそのほとんどは人民解放軍の死者だった)ため、この計画は頓挫し、ソロス一族から恩恵を受けていた最も過激だった工作員たちは、米国やカナダなどの安全な地に逃れた。MI6とCIAによるこの工作のコードネームは「イエローバード作戦」だった。香港の犯罪結社である「三合会」から大きな支援を受けたこれらの無政府主義者たちは、中国から追放された後、その多くは高額の報酬や、米国アイビーリーグの大学での学位を手にしていた。ワシントン・ポスト紙のギャビン・ヒューイット記者は、「亡命した民主主義の中核をなすものたちだ」と彼らを賞賛していた。(…)
ソロスは排除され、周恩来が打ち出した方向が維持された
多くの点において、天安門事件は中国にとっては不幸中の幸いだったと言える。というのも、この事件のおかげで真の悪をあぶり出すことができたからだ。それが趙紫陽であり、ソロスであり、マルサス主義の信奉者たちであったのだ。中国の権力構造に影響を及ぼしてきた彼らの姿が衆目に晒されたからだ。趙紫陽に、「平和的な抗議活動をしていた学生たちを排斥しようとしていた中国政府に反対する人民のための人物」という「英雄的な役割」を負わせようという魂胆は思惑通りには進まなかった。趙紫陽を操っていたものたちの思惑であった、「自由のために闘う戦士として賞賛される」のではなく、この抗議活動はほんの少しの流血事件として幕を閉じ、逆に中国を搾取しようという趙紫陽の思惑が明らかになる顛末を迎えたのだ。
中国共産党は、即時にすべてのソロスの「工作事務所」を撤去し、工作員であった趙紫陽を生涯追放処分にし、趙紫陽を政権のすべての地位から遠ざけた。(…)
こんにち、中国は世界の発展の牽引力となっている
中国が、国民国家の主権を守っている。そしてその国家主権こそが「拡大ユーラシア協力体制(the Greater Eurasian Partnership)」の基礎となっており、国連憲章の前提の中での拡大された多極体制による世界秩序を支えるものだ。①自国の経済主権を守り、②強力な中央集権体制のもとでのトップダウンでの計画設定能力を維持し、③投資家たちに対抗できる国立銀行制度や、銀行の分割体制を維持できているおかげで、中国は成長戦略を創造し続けることができているのだ。
(…)いま「一帯一路/新シルクロード」政策が示しているのは、道徳的で、知的な主張であり、中国の若き心を最善の形で実現するような、長期に渡る道すじを生み出すものである。この発展を支える機動力は、理にかなった創造力であり、安定した科学の進歩であり、正しい道徳だ。それらが「天命思想」の根幹をなすものであり、周恩来が唱えた「4つの近代化」路線に乗っ取った「一帯一路政策」を完全に実現する機動力となるのだ。
(…)「貧者たちを貧困から抜け出させることを求める」という孔子時代からの伝統に従えば、両者両得の協力関係が促進され、人権はより尊重され、創造的な表現が強化された、「脱ソロス」後の社会が形成されうる。 このような要因は、マルサス主義という閉じたシステムにおいてはまったく欠けているものだ。マルサス主義の主張が押しつけているのは、無理矢理な平等であり、数学ではじき出された均衡であり、人類に対する完全な支配しかない。(…)