戦争の目的はロシアの弱体化!帝国の政治/メディア支配層は、もはや、これがアメリカの代理戦争であることを否定さえしない―ケイトリン・ジョンストン
♣ウクライナだけでも、バイデンは長年で最悪の大統領2022.05.08 ケイトリン・ジョンストンhttp://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-b67711.html
(…)アメリカ国防長官は、アメリカの狙いは、この戦争でロシアを「弱体化する」ことだと公然と述べた。バイデン自身「モスクワで政権交代が必要だ」としか解釈できない発言をした。アメリカ当局者は、アメリカ諜報機関が、ロシア将官殺害や、ロシア戦艦沈没を直接支援したという主張を報道機関に漏らした。
帝国の政治/メディア支配層は、もはや、これがアメリカの代理戦争であることを否定さえしない。これを代理戦争と呼ぶのはロシアのみが推進する単なる「非難」に過ぎないという以前のマスメディア見解から危険なほど早い方向転換で、今やこの単語が公認報道機関で益々頻繁に使われるのを目にしている。先日ニューヨーカーは単刀直入に、アメリカは「ロシアと全面的代理戦争」をしていると宣言し、最近セス・モールトン下院議員は、アメリカは代理を通して対ロシア戦争をしているとフォックス・ニュースに言った。
「結局、我々は戦争をしていることを認めなければならない、我々はウクライナを支援するためにだけ戦争をしていない」とモールトンが言った。「いくぶんは代理経由だが、我々は基本的にロシアと戦争している。そして我々が勝つのは重要だ。」
(…) 実に多くの欧米専門家が、アメリカとNATOの行動は我々が今脅かされている紛争を招くと長年警告していた。この戦争を避けるあらゆる機会があったが、代わりに、アメリカに集権化した帝国はアクセルを踏み込み、まっすぐ突っ込んだのだ。承知の上で。(…)
♣米国議会、ウクライナにおけるナチの役割を認める by Robert Parry (2015年6月にGR(GlobalReseach)に初投稿された故ロバート・パリー氏による詳細なドキュメント記事)記事翻訳2022.05.10 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-907.html
(…)しかし、このライマンの悲しくなるほど判で押したような記事がいま注目されるのは、共和党が支配するアメリカ下院が、ナチスとの結びつきを理由にアゾフ大隊に行くアメリカの援助を禁止することを全会一致で決めたからである。
(…)そして、アゾフは何か正体の分からない部隊ではない。ウクライナの武装民兵を監督するアルセン・アヴァコフ(Arsen Avakov)内相は、「恐れ知らずの守備隊(Fearless Guardian)」のコードネームで呼ばれる訓練ミッションでウクライナに派遣されている300人の米軍顧問の訓練を受ける最初の部隊に、アゾフの部隊が含まれると発表している。
(…)保守的なロンドン・テレグラフ紙は、特派員トム・パーフィット(Tom Parfitt)の記事でアゾフ大隊の詳細を紹介し、「ウクライナ政府は、ロシアが支援するドネツクとルハンスクの『人民共和国』を制圧するためにボランティアの準軍事組織を使っているのは...ヨーロッパの背筋を震え上がらせるだろう」と書いている: 「ドンバス、ドニプロ、そしてアゾフといった最近になって結成された大隊は、数千人の隊員から成り、公式には内務省の管理下にあるが、その資金調達は不透明で、訓練は不十分、その思想はしばしば憂慮すべきものである。アゾフの隊員たちは、ネオナチの『ウルフスアンゲル』のシンボルを旗に使い、隊員たちは白人至上主義者、あるいは反ユダヤ主義者であることを隠しもしない。」
民兵のメンバーへのインタビューを基礎に、テレグラフ紙は、戦闘員の中にはホロコーストなんて本当にあったのかと疑う者、アドルフ・ヒトラーへの賞賛を表明し、自分たちがまさにナチスであることを認めている者がいると報じた。 「アゾフ司令官であるビレツキーは、社会国民会議と呼ばれるウクライナの過激派グループの長でもある」としたテレグラフ紙の記事では、ビレツキーによる次のような宣言を引用している。「この重大な瞬間におけるわが国の歴史的使命は、世界の白人種の生存のための最後の十字軍を率いることである。セム人率いる劣等人種に対する十字軍だ」。
(…) Foreign Policyの記者アレック・ルーン(Alec Luhn)もナチスに遭遇している。彼はこう書いている: 「黒と黄色のウクライナの旗が、完全に焼け落ちた市庁舎の建物とマリウポリ市周辺の軍事検問所周辺にはためいている。しかし、巨大な冶金工場に近いスポーツ学校では、別のシンボルが目を引く。第三帝国で広く使われ、ネオナチグループが採用しているウルフスアンゲル(「狼の罠」「SS」)のシンボルである。... 「親ロシア勢力は、紛争においてウクライナの民族主義者や『ファシスト』と戦っていると言っているが、アゾフや他の大隊について言えば、これらの主張は基本的に真実である。」
(…) 米国が支援する政府がナチスの突撃隊を派遣してウクライナの都市(セワヤキ注: ドネツクとルハンスク)を攻撃するというのはニュース価値があるにもかかわらず、米国の主要な報道機関はこの行動を許すために異常なまでに力を尽くし、ワシントンポスト紙などはアゾフの鉤十字の使用は単に「ロマンを求めたもの」だったと、憚ることなく、それを正当化することまでしてみせた。
(…) タイムズ紙は、米露間の核対決に発展する可能性のある危機について読者に十分な情報を提供するよりも、単に国務省のプロパガンダの源泉となることを選んだのである。キエフのナチス突撃隊への言及を「ロシアのプロパガンダ」と呼ぶことが多い。しかし今回、米国下院は、あろうことか、全会一致で、この不快な事実を認知した。
♣ウクライナ問題の正体必読⇨http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-541.html (…)コメント欄でhobby4oldboyさんが指摘する国連でのロシア非難決議の違法性に関連して、ロシアのウクライナ介入の合法性(日本語訳)についての次のような記事にも遭遇しました:https://libya360.wordpress.com/2022/04/23/why-russias-intervention-in-ukraine-is-legal-under-international-law/ 関心があれば、ぜひ読んでください。 要点は、ロシアの今回の動きは自己防衛行為だということです。事態の本質は、一昔前の“キューバ危機”の場合と全く同じです。 米国がソ連のすぐそばのトルコに核爆弾を持ち込んだから、その対抗自衛措置として、ソ連はキューバに核爆弾を持ち込むことにしたのです。(…)