医療費削減のため安楽死?!――障害者虐殺のナチ「T4作戦」にまでつながる考え方?!
東京都福生市の公立福生病院で、人工透析を受けていた患者に対し、医師が中止の選択肢を提示し、中止を選択した3人が死亡したことがわかりました。また、同病院では2013年以降、医師が終末期ではない腎臓病患者149人に対し、人工透析をしない選択肢を提示し、実際に約20人が透析をしない選択をし、そのうちの複数名が死亡したとのことです。
※透析中止、終末期でない患者に提示 学会が立ち入りへ(朝日新聞デジタル2019.3.9)https://www.asahi.com/articles/ASM393CSMM39UBQU001.html
※透析中止、倫理委開かず=都が指導-公立福生病院(時事ドットコムニュース2019.3.12)https://www.jiji.com/jc/article?k=2019031200620&g=soc
相模原障害者施設殺傷事件 2016.7.26
※最悪の「ヘイトクライム」発生!相模原の知的障害者施設で19人殺害。容疑者は衆院議長公邸に障害者の安楽死を求める手紙を持参した過去も。
「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」
「重度障害者の大量殺人は、日本国の指示があればいつでも実行する」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/321304 2016.7.27
障害者虐殺の「T4作戦」――ナチスの優生学思想
※ 知的障害者に対する「安楽死」の前例は、ナチス・ドイツが優生学思想にもとづいて行った「T4作戦」である。ナチスは知的障害者や精神疾患者を「民族の血を劣化させる、生きるに値しない命」だとして、各地の精神医療施設から提供されたリストにもとづき「処分者」を決定。ナチス政権下で、8万~10万人の知的障害者・精神疾患者が殺害されたと言われている。
障害者に対する「安楽死」政策は、日本にとっても他人事ではない。2015.11.18には、茨城県の教育委員である長谷川千恵子氏が、「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか。(教職員も)すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」と発言し、大きな波紋を呼んだ。右翼の思想家の中に、「障害者の誕生は社会的・経済的な負担になるから、具体的な処置をとるべき」という思想が、育くまれてきたのである。「予算の削減」のために障害児の出産を「防ぐ」という発想は、ナチスの「T4作戦」に通じるもの。実際にナチスは、「この遺伝的欠陥を持つ人間の一生に6万ライヒマルクもかかる。それは他ならぬ君の金だ。考えろ」というポスターを街中に貼り、優生学思想を煽った。https://iwj.co.jp/wj/open/archives/321304
※ 障碍者施設殺傷事件による心の傷は、関係者だけでなく、すべての障碍者に及ぶ。現代社会は、市場万能主義が幅をきかせている。こうした風潮が、規制緩和や自己責任論という形で、障害者の世界にも影を落としているのだ。福祉関係の労働条件はきわめて劣悪で、障害者を支える現場では、専門性の劣化とともに、慢性的な職員不足からくる余裕のなさによって、職場の人間関係が希薄になっている。かつて、国連は、「一部の構成員を閉め出す社会は、弱く脆い」と明言した。また、障害者権利条約の第17条には、「その心身がそのままの状態で尊重される」と明記されている。防犯策のみの強化は、地域との隔絶の新たなきっかけになりかねない。本質的なポイントは、障害者政策について、社会防衛的な視点や集中管理的な視点とは決別し、「施設から地域へ」「医療中心から生活中心へ」という政策を飛躍的に拡充すること。それを政治の表舞台で論じ、ゴールを明確に設定してほしい。https://iwj.co.jp/wj/open/archives/324764 2016.8.10 (ハイライト 6分12秒)
日本維新の会比例区公認候補者の暴言!2016.9.19
人工透析をめぐっては、当時、日本維新の会の比例区公認の候補予定者であった元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が、自身のブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」と投稿!
※許されざる弱者への「殺人教唆」!元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏が、人工透析患者をターゲットに「殺せ」と暴論を展開したブログをBLOGOSが転載後、謝罪し削除! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/333932 2016.9.25
※ 長谷川氏のブログ記事の「殺せ」という言葉は、ヘイトスピーチを超えた「殺人教唆」である。ネットを中心に激しい非難を浴び、テレビ大阪、読売テレビと次々テレビ降板。東京MXは「続投」決定。そこでやっと形式的謝罪したが、番組中に長谷川氏が「殺せ!」発言していたことが発覚!https://iwj.co.jp/wj/open/archives/336133 2016.10.5
※長谷川氏、ブログに「人工透析患者」を「殺せ」と書いた理由を釈明!?
「60歳以上って、選挙権はく奪でいいんじゃないか?」「8 割がたの女ってのは、私はほとんど『ハエ』と変わらんと思っています」などと言った高齢者蔑視、女性蔑視をこれまでにも堂々と説いている。
日本維新の会・長谷川豊候補にIWJが直撃!「暴言」の数々を完全開き直り! 全文書き起こし2017.10.17➡ https://iwj.co.jp/wj/open/archives/401785
(日刊IWJガイド 2019.3.13 参考)