「勾留中に暴行死」 拷問?
勾留中の男性が「警察官の暴行」で死亡!?自民党による憲法改正で現代に「拷問」がよみがえる!?
2010年、奈良県警に逮捕された男性医師が勾留中に死亡したのは「警察官による暴行」が原因だったとして、遺体の鑑定書を調べた岩手医大の出羽厚二教授(法医学)が一昨日15日、県警に「特別公務員暴行陵虐致死容疑」の告発状を提出しました。
医師は逮捕から19日後に死亡。当時の司法解剖では、死因は急性心筋梗塞とされましたが、遺体の右足が不自然に黒ずんでいるのを不審に思った遺族の女性が解剖結果の鑑定を依頼。出羽教授は原因を「警察官からの暴行」と結論づけました。告発状は、医師が取り調べで頭部や胸部、上下肢を殴打され、急性腎不全などの多臓器不全で死亡したと指摘。下肢に広範囲の皮下出血があり、打撲によって生じたとしています。
※奈良・医師死亡 「勾留中に暴行死」告発 鑑定書調べた法医(東京新聞)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111502000258.html
取調室で拷問のようなことが行われたのではないか…としか思えず、背筋が凍る思いですが、現行憲法では36条において「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」と定めているのに対し、自民党改憲草案は、わざわざ「絶対に」の文言を削除しています。やがては、奈良県警で起きたような事件が立て続けに起きるかもしれません。
IWJでは、自民党改憲草案の危険性を書籍『前夜』や改憲特集の中で繰り返し警鐘を鳴らしてきました。特に『前夜』の中では、梓澤和幸弁護士が、特高警察による拷問の末に殺害された小林多喜二さんの凄惨な死を涙ながらに紹介し、自民党改憲草案の危険性を指摘しています。この機会に「明日は我が身」とばかりにご覧ください。
※「加害者の側が人間じゃなくなる」 梓澤弁護士、改憲草案第36条に怒りと涙の訴え 2013.5.2 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/77025 (ハイライト動画6分9秒)
(日刊IWJガイドhttp://iwj.co.jp/ 2016.11.17日号)
映画「Box 袴田事件 命とは」英語字幕版 https://www.youtube.com/watch?v=xh3DbyddD9g
袴田事件 悔恨 ~袴田事件を裁いた男 熊本 典道元裁判官
https://www.youtube.com/watch?v=Oz0ze9Tngkk
宣告の果て 確定死刑囚 袴田巌の38年
https://www.youtube.com/watch?v=SI3Z5eNaRXo