「国民の権利」を「国民の義務」に?!―これが自民党議員の憲法に関する共通認識であり、そこから「自民党憲法改正案」が出てくる!
日本国憲法第99条に「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とある。これによれば、憲法尊重擁護義務を課せられているのは国民ではない。実は「国民には憲法を守らなければならないという義務はない」という解釈さえも可能なのだ!➡ http://kenpou-jp.norio-de.com/kenpou-houritu-3/
であるのに、自民党の小野田紀美参院議員は、2018.7.25、自身のツイートに、「憲法で定められた国民の義務は・・・」と投稿して炎上。
https://twitter.com/onoda_kimi/status/1022100960846344192
なぜ、このような自民党議員による問題発言が多発するのか?
多分それは、改憲の本音を、指導部は隠したがっているが、思慮の及ばない党員が隠しきれずに漏洩してしまうということなのだろう。
~~~~改憲勢力がひた隠しにする改憲の本音とは?!~~~~
2017.7.7現在、安倍内閣の閣僚の84%が「日本会議」に、95%が「神道政治連盟」に所属。その背後には、敗戦に怨念を抱く者達の執念がある。日本を大日本帝国憲法時代に引き戻そうとする者達の執念だ。地道に、辛抱強く、人々を組織し、政治活動に動員し、組織票という甘い蜜で政治家を引き寄せる。そういう手段を駆逐して組織票で当選させた議員らを動かす。日本国憲法を骨抜きにし教育勅語が威力を発した時代に先祖返りさせるための政策を粛々と実現していく。(並行して、日本の富をグロバル企業に差し出す政策も、凄いテンポで進めている)
改憲の危機は目前に迫っている。➡ http://www.sewayaki.de/「日本会議の研究」.html
自民党の新 緊急事態条項(9条の改憲よりもこちらが本望?)――これを改憲条項に加えるだけで、「憲法」とは名ばかりの、恐ろしいものに変質する。しかも新案では、その意図が、憲法学者にも見抜かれないように、実にうまく隠されている。例えば、新案では、国民が知らぬまに内閣が閣議決定で国家緊急権を発動(宣言なき国家緊急権の発動!)できることになるのだが、その文面上のトリックを見抜くことは専門家にも困難なのだ。
必見➡ いつでも独裁が可能!? いつまでも独裁が可能!? 憲法で堂々と独裁を肯定!? 宣言なき国家緊急権の発動が可能?―― 旧改憲案よりさらに危険性が高まった自民党新改憲の緊急事態条項!~5.21岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421982 (2018.5.21ハイライト12分23秒)
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必見➡自民党改憲草案の緊急事態条項は戦前の国家総動員法の起動スイッチ!? 衆院解散で「ナチスの手口」がいよいよ現実に!? 岩上安身による早稲田大学・長谷部恭男教授インタビュー2018.1.28
https://iwj.co.jp/wj/member/archives/410724 & https://iwj.co.jp/wj/member/archives/410764
必見➡ 憲法学の「神様」、樋口陽一・東京大学名誉教授が岩上安身のインタビューで自民党改憲草案の狙いを丸裸に! 2016.2.17
https://iwj.co.jp/wj/member/archives/287549 & https://iwj.co.jp/wj/member/archives/376189
自民党の議員の発言例――これで改憲勢力の恐るべき本音が明らかに!
※「国民主権・基本的人権・平和主義 をなくせ!」と第一次安倍政権で法務大臣をつとめた長勢甚遠氏が!? 東大法卒、労働省(現厚労省)のエリート官僚あがり。そんな人物が「国民主権・基本的人権・平和主義、これはマッカーサーが持ち込んだ戦後レジュームそのもの。これをなくさなければ本当の自主憲法ではない」などど、右派議員の集まる創生「日本」の講演会で発言。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/312953
※自民党の西田昌司参院議員は、2012.7.27に放送されたテレビ朝日の討論番組『朝まで生テレビ<激論! 護憲・改憲・新憲法>』に出演した際に、「今の憲法は憲法の資格さえない」「主権は国民にはない」「そもそも国民に主権があることがおかしい」「主権は日本が長年培った伝統と歴史にこそある」等と発言。
※「立憲主義なんて知らない」礒崎陽輔・首相補佐官は「集団的自衛権の行使」とはつまり、「憲法上は米国まで出かけていって日本が戦争できる」ということだ、と明言している。
※自民党の稲田朋美衆院議員は2012.4.16、ホテルニューオータニでおこなわれた「衆議院議員稲田朋美さんと道義大国を目指す会」で、「国民の生活が大事なんて政治は間違ってる」と発言。https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=VoSlvgCsbsM
また、国民の権利没収改憲ムービーでは、「国民の一人ひとり、みなさん方一人ひとりが、自分の国は自分で守る、そして自分の国を護るためには、血を流す覚悟をしなければならないのです!」https://www.youtube.com/watch?v=W-OGhntEnrM
そして、2018.7.29のツイートで、「日本会議中野支部で『安倍総理を勝手に応援する草の根の会』が開催され、私も応援弁士として参加しました。支部長は大先輩の内野経一郎弁護士。法曹界にありながら憲法教という新興宗教に毒されず安倍総理を応援してくださっていることに感謝!」とつぶやき、「『憲法教という新興宗教』って何だ!?」と多くの非難が寄せられたのち、自らツイートを削除。
憲法を尊重する姿勢を「憲法教という新興宗教」と揶揄し、法曹界はそれに「毒されている」と断じたのだ。
(以上、【岩上安身のニュースのトリセツ】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/312953 &日刊IWJガイド2018.7.24/7.28 & http://www.sewayaki.de/ 参考)
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