「統一した韓国と北朝鮮は機会の地だ」
日本のアベノミクス➡「自国の経済を破壊しているようにしかみえない」
アベノミクスをまだ信じている人、「隣国蔑視」という明治以来の「臣民教育」に染まったままの人、自信のなさからアジアヘイトをやめられない人、そういう人は以下の記事を読んでどんな反応をするのでしょうか?
(以下、日刊IWJガイド、2019年4月25日より)
世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズ氏
「韓国は世界で最も興味深い国になる」
「日本に行った若者は韓国に戻るべき」と発言!
安倍政権は日本の可能性を「収奪」!
ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏とともに、世界3大投資家に挙げられるジム・ロジャーズ氏が、22日に韓国の釜山大学で開かれた「朝鮮半島の統一と未来」というテーマの特別講演で「韓国は世界で最も興味深い国になるだろう」と述べました。
※ ジム・ロジャーズ氏「統一韓国は機会の地…日本に行った若者は韓国に戻るべき」(ハンギョレ、2019年4月23日)http://japan.hani.co.kr/arti/politics/33302.html?fbclid=IwAR0Mh_UFf42exM71eR1NHHK7PdUvJVCAcqknHOEPyV9lqMT7X-NmfiJlnaA
ジム・ロジャーズ氏は、アラバマ州出身の生粋の米国人ですが、米国株が最高値になったときに、大売りを浴びせて莫大な利益を得た投資家です。現在は、米国の将来に見切りをつけ、次の時代は中国を中心とする東アジアが栄えるとみて、一家でシンガポールに移住しています。
国家や「愛国心」に囚われず現実の経済金融情勢の分析にもとづいて投資行動を行う冷徹な経済合理主義者と言っていい存在です。ロジャーズ氏の信念はシンプルで、「最も高値の時に売り、最も安値の時に買う」というものです。米国と日本の株は現状が最高値でこれ以上の伸びはないと見切りをつけ、現在、価値のつきようもない北朝鮮を、将来、成長をとげる国として投資先にあげている人物でもあります。
ロジャーズ氏は1942年に米国アラバマ州に生まれ、エール大学とオックスフォード大学のベリオール・カレッジ(Balliol College)で歴史学や哲学、政治学、経済学を学んだ後、ウォール街でキャリアを積みました。1969年、ウォール街の投資会社で一緒に働いていたジョージ・ソロス氏とヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を設立し、10年間にわたり4200%という驚異的な収益率を記録して、世界的な投資家として名を馳せました。
そのロジャーズ氏が、「韓国にも、もうすぐ38度線がなくなり、8千万人口と北朝鮮の資源が伴うだろう」と講演の中で南北統一をはっきりと予言しているのです。講演の中では、「ビジネスチャンスをつかむためには、可能性のある場所を確保しなければならない。(南北が統一すれば)釜山からロンドンまで車で行けるなど、朝鮮半島のすべてのインフラが変わる。11歳と6歳の娘たちに中国語(北京語)を教えてきたが、これからは韓国語を覚えさせるつもりだ」とも述べ、朝鮮半島統一とその後のビジネスチャンスを見通しています。
また、「統一が実現し、境界線がなくなれば、韓国の国際的地位も変わるだろう。韓国の歴史や食べ物、建物、美しい風景を、世界の人々が楽しむだろう。日本にいる韓国の若者たちは韓国に戻って機会をつかむべきだ」とも述べており、いまだに、日米安保条約の冷戦構造の思考から自由になれず、偏狭な嫌韓感情に囚われた安倍政権下の日本の可能性は、今後の統一朝鮮の可能性よりも、ビジネスチャンスの点で、大きく劣ると判断しているのです。
ジム・ロジャーズ氏は、日本のアベノミクスについて、投資家ならではの視点で次のように批判しています。
「日本政府は愚策ばかりを弄して貯蓄と投資に励む富裕層から見放され、自国の経済を破壊しているようにしかみえません。世界の資産が西欧諸国からアジアに移っているいま、日本だけがアジアの中でぽつんと取り残されているように思えて仕方ないのです。」
※ジム・ロジャーズ「日本政府の愚かな政策で、多額のお金が海外に流出した」(月刊誌『Voice』(2019年3月号)に掲載されたジム・ロジャーズ氏のインタビュー「品質、勤勉、貯蓄こそ強みであることを忘れるな」より一部抜粋・編集したもの、2019年4月19日)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190419-00010000-voice-pol&p=1
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190419-00010000-voice-pol&p=2
激動する朝鮮半島に、なんら、新しい構想をもって積極的に関与できず、従来どおり、トランプ政権とジャパンハンドラーたちの言うとおりに、防衛予算を増額し続けるだけの安倍政権は、日本社会の可能性を「収奪」しているとしか思えません。
(以上、日刊IWJガイド、2019年4月25日より)
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