「国家緊急権」! ? 不要であるばかりでなく、 災害時にはかえって障害に! おまけに、 政府に濫用される危険が!http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271317
東京・千代田区の霞ヶ関コモンゲート西館にて、「災害対策を理由とする【憲法改正】についての報道及び関係者向け意見交換会 ~緊急事態条項「国家緊急権」の創設は必要か~」2015/10/21
阪神淡路大震災、東日本大震災で被災地のリアルを見てきた永井弁護士は、自身の実体験と法律家としての知識を交えて切実に説きました。賛成派として議論に参加していた小林節氏は、反対派の永井幸寿弁護士の話を聞いているうちに「地殻変動」をおこし、みずからも反対派に!
永井幸寿弁護士(日弁連の災害復興支援委員会委員)「政府が国家緊急権を持てば、緊急事態ではないのに使ってしまう。いったん握った権力を離さない。あるいは、過度な人権制限をする。国家緊急権は、政府が濫用する危険がある。災害時には、事前に整備した法律で対処できる。・・・そもそも、緊急時に権力を総理や内閣に集中することで迅速な対応ができるわけではなく、実態はむしろその逆で、地方の現状もわからないまま、中央がトップダウンの指示系統でアレコレ注目をつけると、かえって現場は混乱し、事態はより一層悪化する・・・」
小林節氏(慶応大学名誉教授、憲法学者) 「 永井弁護士のお話をうかがって『目から鱗』ということを教えられた。過去2年間、安倍政権と付き合う中で憲法を論ずることの虚しさを感じた。ああいう内閣を政権交代で排除して、憲法が機能する国に戻さなければならない。非常時に法律を作る必要はない。今ある法律を正しく執行すればいい。平時の統治機構がきちんと機能していれば、何があっても大丈夫。
この議論の過程で自身の考えを改めた。」
参考: 自民党の麻生太郎氏の発言「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」 (➡http://d.hatena.ne.jp/utopian20/20130801/p1 )
私、セワヤキは、ニュルンベルク(南ドイツ)の観光名所、ナチ党大会会場跡地にある「*帝国党大会会場文書センター」という博物館で、ナチが権力を掌握していく様子を示す展示資料を見ました。そのとき、当時のドイツと、 現在日本が置かれている状況との間に類似点が多々あることに気づき、恐怖を感じました。今年の6月のことです。これについては近日あらためて報告したいと考えています。
(*https://de.wikipedia.org/wiki/Dokumentationszentrum_Reichsparteitagsgelände )
2015年 12月4日 セワヤキ www.sewayaki.de