「民族浄化」Ⅱ 「第二のナクバ」が進行中! 出来事の裏に歴史あり!
♣イスラエルとアメリカ~アメリカはいかにしてイスラエルのゴッドファーザーになったのか 2023.11.17 -Flashback with Palki Sharma (日本語字幕)https://youtu.be/n2kW48ZIm5c?si=nQpTc6R_OtBEO0Ah
♣イラン・パペ教授「何があっても道義的コンパスを失ってはいけない」20.10.2023 https://peacephilosophy.blogspot.com/2023/11/you-should-never-lose-your-moral.html (引用: Ilan Pappé 1954年、イスラエル・ハイファ市生まれ。ハイファ大学講師を経て、現在、イギリス・エクセター大学教授、同大学パレスチナ研究所所長。イスラエル建国期のパレスチナ現代史を中心としたパレスチナ/イスラエル史研究)
(…)この国のメディア、アカデミア、西側、グローバルノース全般にある語り方だが、ある事件を取り上げて、その事件に全く歴史がないかのごとくに扱っている。襲撃された音楽フェスティバルが愛とか平和とか言っていたが、それはガザというゲットーから1.5キロしか離れていないところで起こっていた。愛とか平和とか言っていたすぐそこに、15年も封鎖され、人々が一日何カロリー摂るかまでイスラエルからコントロールされ、出入りも制限され、200万人の人たちが閉じ込められている監獄があるのだ。
さらに大事なことがある。パレスチナに取り組む活動家、学者の課題は、何十年も続いているプロパガンダや情報捏造についての取り組みだ。あまりにも多くの情報源が、パレスチナについて誤った情報を流してきた。メディア、学術界、ハリウッド映画、テレビ、など限りない。これらが人々の頭脳や感情に影響してきた。これらが長年植え付けてきたイメージを簡単に崩すことはできない。正義感だけでも太刀打ちできない。その正義感が深い歴史的知識に基づいていないと太刀打ちできないのだ。
リベラルやプログレッシブと言われる人たちでさえイスラエルを免責するような言語を使い、パレスチナの反植民地の闘いを正当と認めることをしない。反植民地化の英雄としてネルソン・マンデラ、ガンディ、などいろいろな人たちを崇めているが、その中にパレスチナ人は一人もいない。本質的には反植民地運動なのにいつも「テロリスト」と言われてきた。
使うべき言語を使い、その地の歴史を知り、適切に分析するスペースが必要だ。ただ「あなたは間違っていて私が正しい」だけではできない。これが私たちの前に立ちはだかる一番大きな壁だ。いま、アメリカでは、無条件にイスラエルを支持し、イスラエル人の被害に同情が集まっているが、この長い歴史の中でパレスチナ人に同様の共感があったことはなく、偽善としか言えない。
(…)1950年代、西ドイツの援助で近代イスラエル軍ができた。民族浄化が世界からお墨付きを得たために継続し、1948年から67年までにイスラエルから36の集落を追放した。67年6月の戦争では西岸地区とガザから30万人のパレスチナ人を追放した。67年からこんにちまで通算で西岸地区とガザから70万人を追放した。マサファー・ヤッタ、エルサレム都市圏など各地で現在も民族浄化が続いている。
民族浄化はイスラエルのパレスチナ政策のDNAとなった。それには何十万人の人々が関与している。48年のような大規模な民族浄化ではなく、incremental 少しずつ進む民族浄化なのだ。追放の対象が一人だったり一家族だったり、追放ではないが集落の閉鎖だったり、ガザ地区の飛び地化だったりする。これらみな民族浄化だ。(…)1948年前のパレスチナはどうだったのかを何度でも思い出す必要がある。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の人たちが共存していた地だった。理想ではなく実際にそうだったのだ。今はないが、水がふんだんにあった。EUの長が最近繰り返していた嘘だが、シオニズムがパレスチナの砂漠を肥沃な土地にしてやったと。これは使い古された捏造。多くの場所ではシオニズムが肥沃な土地を砂漠に変えたのだ。人間だけでなくエコロジーとの関係においても歴史を脱構築しなければいけない。パレスチナ人と植物、自然との関係もシオニズムが破壊した。故エミル・ハビビ(作家)が言っていたが、自分は1948年、どこの家がキリスト教でどこの家がイスラム教など知らなかったと。これはノスタルジアではない。これは「異なるパレスチナがあった」ということなのだ。(…)
【前半】 https://www.youtube.com/watch?v=1Vw7FIsxiTA
【前半】https://www.youtube.com/watch?v=08mjr_VkGF8
♣現実という堅固な壁にぶつかって飛び散る、あらゆるプロパガンダ2023.12.20 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2023/12/post-2fbf9e.html
(…)ここで、作り話の例をいくつか紹介しよう。
▶10月7日はいわれのない攻撃だった
▶これは防衛戦争で、イスラエルは自衛する権利がある
▶ユダヤ人は、他の民族より優遇される祖国がない限り、安全ではない
▶ハマスが殲滅されるまで、平和はあり得ない
▶民間人死傷者は全てハマスのせいだ
ここで、客観的な現実の例をいくつか紹介する。
▶イスラエル軍の爆弾に焼かれ、切断され、引き裂かれた民間人の生々しいビデオ映像
▶イスラエル空爆で殺された子どもの遺体の写真
▶この猛攻撃でジャーナリストが歴史的に未曾有の比率で殺害されている客観的事実
▶子どもの殺害率が現代の他の紛争よりも遙かに高い客観的事実
▶イスラエルが民間人を包囲し、組織的に一斉避難させ、医療制度を破壊している客観的事実
(…)手足をばらばらにされた子供の映像に、どれほどプロパガンダ歪曲を積み重ねても、素晴らしく受容できるものだとそれが私を説得することはできない。
帝国にとって、これは非常に大問題だ。舞台裏ではパニックが起きている。ガザで起きていることは言葉では言い表せないほど恐ろしいもので、イスラエルの残虐行為は直ちに終わらせなければならない。だが、この恐怖の全てに希望の光があるとすれば、それは帝国のプロパガンダ・マトリックスからかつてないほど人々が抜けだしつつあることだ。