これが人間のやることか! 「中東唯一の民主主義国家」?!
♣エバ・バートレット:「援助」に見せかけた「待ち伏せ」。イスラエル軍「民族浄化作戦」の新手段Aid as ambush: The horrifying new face of Israel’s Gaza war
イスラエル国防軍は国連を締め出し、飢えたパレスチナ人に食糧を配給する独自の組織を設置した…ただし、それは死を分配する行為であった。
筆者:エバ・バートレット(Eva Bartlett)カナダの独立系記者。長年にわたり、中東の紛争地帯、特にシリアとパレスチナ(4年近く居住)を取材
出典:RT 2025.06.30(*RTはEU内では2022年に禁止されているので、日本語の翻訳でこのような記事が読めることに感謝です。)<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ2025.07.17 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-3238.html>
約630日間、世界はイスラエルによるガザ地区のパレスチナ人虐殺を目の当たりにしてきました。主に爆撃や狙撃、そして飢餓による虐殺です。カメラの映像が届かないところでは、パレスチナ人人質に対する強姦や拷問、そしてこの飛び地出身の医師3人が拷問を受けて死亡した事件についても報じられています。
イスラエルは過去100日間、ガザ地区の全面封鎖を強化し、飢餓に苦しむパレスチナ人から食料や飲料水、医薬品、燃料を奪い、救急車も機能できない状態に陥っています。これは昨年の封鎖、そして17年以上続くガザ地区全体の封鎖に続く行為です。
5月下旬以来、食糧援助を期待して列をなしていた骨と皮ばかりのパレスチナ人が、米国の傭兵とイスラエル兵に銃撃されて射殺される恐ろしいビデオ映像を私たちはずっと目にしています。
イスラエルはパレスチナ人を際限なく爆撃し、病院を破壊し、医師や患者を拉致してきました。教会や学校、国連センター、そしてイスラエル軍の命令で避難を命じられた「安全地帯」とされるパレスチナ避難民のテントを爆撃してきました。200人以上の報道関係者を殺害し、医療従事者を意図的に標的にしてきました。最近になってようやくこの悪行に注目する人々のために言い添えると、これらの犯罪は数十年前に遡り、ヨルダン川西岸におけるイスラエル軍と違法入植者によるパレスチナ民間人(子どもを含む)への犯罪にまで及んでいるものです。
(…)また、2年以上注目している人は、2014年にイスラエル人が飲み物と軽食を持って丘の中腹に集まり、この飛び地の爆撃を喜んだときや、2009年に狙撃兵が妊婦を殺害したことを称賛する「一撃で二人殺す」という文句が書かれたTシャツなど、以前のイスラエルによるガザ戦争のことも思い起こすことでしょう。
(…)どうやら起こっていることは、飢えたパレスチナ人が配給場所まで何キロも歩いた後、狭い囲いの中に閉じ込められ、「援助」傭兵に銃撃される、ということのようです。
国連パレスチナ人道問題調整事務所(OCHA)のジョナサン・ウィットオール代表は、この状況を「殺戮や大虐殺、飢餓が武器として使われ、ただ生き延びようとしている人々への死刑宣告のために作り出された状況」と表現しています。(…)
すでに昨年7月には、ランセット誌の記事が、2023年10月以降のイスラエルの攻撃によって直接的、間接的に死亡したパレスチナ民間人の総数は「最大18万6000人、あるいはそれ以上」に達する可能性がある、と警告していました。さらに悲惨な推定もあります。その中には、ガザ地区で長年活動してきたノルウェー人のマッド・ギルバート博士による推定があり、同博士は、死者または間もなく死亡する人の数は50万人を超える可能性がある、と述べています。(…)
人権弁護士であり、元国連人権高官のクレイグ・モキバー氏は、最近X上に次のように投稿しています。
「(イスラエル)政権は大量虐殺の罪で裁判にかけられています。指導者たちは人道に対する罪で起訴されています。イスラエルは孤立しています。ナチスやアパルトヘイト政権が軽蔑されたように、今やこの政権はほぼ普遍的に軽蔑されています。世界中の人々が圧倒的にパレスチナを支持しています。アパルトヘイトとジェノサイドをする政権は立ち直ることはできません」と。
♣ガザ地区の「飢餓による絶滅戦術、民族浄化作戦」はなぜ特別なのか。 世界中の「飢餓危機」と呼ばれている他の国・地域と何が違うのか 。原文 筆者:アダム・ドゥーズ 英国の歴史学者 2025.07.27<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ 2025.09.02 http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-3309.html >
(…)世界には、ガザよりも厳しい危機的な飢餓状態に置かれている地域が11あるが、世界の飢餓をこのように幅広く見たとしても、ガザが「普通である」ことにはならず、実態はその真逆だ。(…)
2025年、世界で厳しい飢饉に置かれている地域の中で、危機的状況にある割合はどの程度だろうか?ナイジェリアでは、主に北部において、人口の6分の1が危機的状況にある。ミャンマーやコンゴ民主共和国においては、およそ人口の4分の1だ。イエメンやスーダン、南スーダン、ハイチは、イスラエルへの「特別な基準」として適用されることについて最も議論に持ち出される地域だが、危機的状況にあるのは人口の49%~57%だ。ガザではその割合は100%だ。つまりすべての人々が飢餓の危機にある、とうことだ。
(…)しかしこのような観点からも、ガザにおける例外的な状況が示されており、ガザが包囲され、刑務所あるいはゲットー(強制居住地区)のようになっていることがうかがえる。そしてそのような地域に恐ろしい圧力が加えられているのだ。以下はデ・ワール氏による描写だ。
「大規模な飢餓が共同体を襲えば、まれなことや恐ろしいことが発生する。飢餓とは身体がさいなまれるという肉体的な現象だけではない。社会が死の喘鳴(ぜんめい)状態になるのだ。飢餓になれば、人々がごみの山から残飯をあさる姿が見られる。女の人は飢えた従兄弟から食べ物を隠し、こっそり料理する。家族がおばあちゃんの宝石を売って一食の食費にする。顔つきにはなんの感情もうつらず、視線はギロっとしている。人間性が低下し、屈辱的で、恥な姿にある。そう、人間が人間でなくなるのだ。こんな状態になるのは、人間が動物のように食料をあさり始める時だ。こんな現実はどんな統計でもつかめない。私たちが目にしている社会の崩壊は人間の劣化であり、イスラエルの攻撃によって起きた被害の副産物などではない。これこそ、この犯罪の主要な部分なのだ。つまり、パレスチナ社会の破壊を狙っているのだ。」
200万人に対する大規模飢餓に対して明らかに責任があるイスラエル国家から目を逸らし、「危機」などという婉曲的な表現に逃げている人は誰も、歴史的なこの犯罪に加担しているのと同じことだ。