ジェフリー・サックス 教授が日本国会に向けて語る & 欧州議会での講演「平和の地政学」
(*https://www.sewayaki.de/index.php?id=466に掲載したサックス教授の欧州議会での講演とQ&Aセッションの日本語字幕付き動画はすでに削除されています。)
♣日刊IWJガイド2025.5.30号より (日刊IWJガイド)
ジェフリー・サックス教授「中国、日本、韓国が協力すれば、世界でも最も強力な経済圏を形成し、北東アジアの人々だけでなく、全世界に解決策を提供することができるでしょう」「(それに反対する)米国の存在は、平和へと導くよりも、戦争へと導く可能性が高いのです」~5.23 Ceasefire Now! 今こそ停戦をCease All Fire Now!8th ウクライナ戦争停戦に関する最近の動き~ジェフリー・サックス 教授が日本国会に向けて語る テキスト&動画必見➡https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527517
■<IWJ取材報告>
2025年5月23日午前10時より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、「Ceasefire Now! 今こそ停戦を Cease All Fire Now! 8th ウクライナ戦争停戦に関する最近の動き~ジェフリー・サックス教授が日本国会に向けて語る~」が開催されました。
国際政治学者で青山学院大学名誉教授である羽場久美子氏が司会を務め、世界的に有名な経済学者であるジェフリー・サックス氏が、オンラインによる基調講演「ウクライナ戦争、ガザ戦争の停戦と、アジアにおける平和構築」を行ないました。
サックス教授の講演後、元外務省欧亜局長で元オランダ大使の東郷和彦氏、元参議院議員の犬塚直史氏、そして、東京大学名誉教授の和田春樹氏らが、サックス教授へ、直接、質問を行ないました。
ウクライナ戦争の現状について、サックス教授は、講演前半の末尾で、次のように見解を述べました。
サックス教授「現在、プーチン大統領の目的は、米国とウクライナが、NATOではなく、中立を受け入れるようにすることです。 トランプ大統領は、現在、この現実を受け入れています。 (米国が中立を受け入れたにもかかわらず)皮肉なことに、戒厳令と個人的な命令で統治するゼレンスキーと、その欧州の支援者、特に英国、フランス、ドイツは、中立を受け入れません。 これが、戦争が続く理由です。 ヨーロッパ人は、非常に冷酷です。 ウクライナ人が死んでいく限り、戦争が続くことに、彼らは満足しています。 ウクライナは、破壊されています。 ヨーロッパの『友人』の手によって、段階的に破壊されています。 それは、ヨーロッパがロシアを弱体化させたいからであり、その目的のためになら、ウクライナ人が死ぬことを望んでいるからです。 彼らはウクライナ人が死ぬことを望んでいませんが、その目的のためなら、ウクライナ人が死ぬことを容認しています。 彼らが拒否しているのは、この戦争を終わらせるための、ロシアとの正直な外交です」
また、講演の後半では、まず、イスラエル・パレスチナ問題について、次のような核心的な見解を披露しました。
サックス教授「イスラエル政府は、パレスチナ国家の設立を拒否しています。 この拒否は、違法であり、残酷であり、道徳に反する行為だと、私は考えます。なぜなら、それはパレスチナの人々を支配し、殺害し、民族浄化によって追放することを意味するからです。 唯一の公正な解決策は、2つの国家が隣りあって共存することです。国連の193ヶ国中180ヶ国以上が、二国家解決案を支持しています。 私の見解では、二国家解決案の実現における唯一の障害は、米国です。 もちろん、イスラエルは反対していますが、イスラエルは、パレスチナを国連の194番目の加盟国として承認する、世界の他の国々を阻止することはできません。 なぜならイスラエルには拒否権がないからです。しかし、米国には拒否権があり、その拒否権を、イスラエルのアパルトヘイト支配を守るために使用しています。 これが、これほど暴力的な戦争が続く理由です。 妥協が欠如しているのです」
最後に、サックス教授は、アジア地域の平和について、次のように持論を語りました。
サックス教授「もし、中国、日本、韓国が平和的に団結し、『私達はお互いに何の問題もない。 私達は、文化遺産を共有している』と述べたなら? 『私達は、2000年にわたる歴史を共有している。 私達は、お互い敵ではない。 私達は皆、共通の問題に直面しており、非常に革新的な経済圏である。 3ヶ国が協力すれば、世界でも最も強力な経済圏を形成し、北東アジアの人々だけでなく、全世界に解決策を提供することができるだろう』。 中国、日本、韓国が、ロボット工学、人工知能、高齢化対策、経済のクリーン化、経済のグリーン化、デジタル革命などで協力したらどうなるか、想像してみてください。 それは、北東アジアの発展にとって、ごく自然な道でしょう。 もちろん、米国はそれに反対しています、奇妙なことに。 なぜでしょう? なぜなら、『米国の役割は何なのか?』(と考えるから)。 しかし、私はこれが正しいアプローチだと考えています。 日本が、中国から自国を守るために、米国が必要だとは思いませんし、米国が本当に日本の安全保障を提供しているとも思いません。 米国の存在は、平和へと導くよりも、戦争へと導く可能性が高いのです」
♣【IWJ号外】ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」2025年2月19日
サックス教授は、、欧州議会で講演を行い、ウクライナ紛争を含む米国の外交政策を強く批判するとともに、1989年の冷戦の終焉から現在に至るまでの、米国の単独覇権を求める歴史を批判。ウクライナ紛争は米国による「代理戦争」であり、「欧州には、現実にもとづいた独自の外交政策が必要」だと訴えました。
(*以下、IWJによる解説)25/03/22~ 公共性に鑑み全公開中!
(その1) 2025.3.19 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942
(その2)2025.3.22 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526967
(その3)2025.3.24 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526996
(その4)2025.5.6 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527384
♣EUの狂気とウクライナ降伏の真相|マイケル・v.d.・シューレンブルク(*再掲)
シューレンブルク氏は若い頃、東ドイツの共産主義支配から逃れ、ベルリン、ロンドン、パリで学び、その後国連で働き始め、国連事務次長補としても活躍しました。彼はハイチ、アフガニスタン、パキスタン、イランなど、世界の多くの紛争地域で勤務しました。 また、彼は「平和構築について:国家を救い、国連を救う」という素晴らしい本も執筆しています。予想通り、彼は現在EUとその加盟国が関与している好戦的な政治に対する率直な批判者でもあります。
AIによる日本語吹替 https://youtu.be/mx7RkPg_2JA?si=wcnypBuNabfeTyjp
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【参考】Neutrality Studies 日本語版動画リスト