ヒッグス博士
「多くの人は、形式的なことに惑わされています。例えば、『1941年12月にアメリカが宣戦布告するまで、アメリカはドイツや日本と戦争をしていなかった。』と思い込んでいます。実際には、宣戦布告する前からアメリカはずっと戦争をしていたのです。その戦争遂行は、様々な形で行われていました。
(…)(“Pearl Habor Myth“の著者ジョージ・ビクターの文章から)『12月7日の日本による攻撃のおかげで宣戦布告にまでこぎつけることができた。真珠湾攻撃は長きにわたる一連の事象の結果と考えれば、すべて説明がつく。 (…)敵が先に発砲したという既成事実を作ることが、ルーズベルトの戦術の一貫したテーマだったからだ。(…)日本は数々の妥協と譲歩を提示したが、アメリカはそれに対して更に要求を強めていった。ビドル合衆国司法長官によると、ルーズベルトは太平洋地域での事変をきっかけにしてアメリカが欧州諸国の戦争に参加することを望んでいた。』
(…)つまり、ルーズベルト政権は、自国をわざと戦争に巻き込み遅かれ早かれ参戦できるようにと、様々な手段を使って狡猾に動いていたことがわかります。
願わくば、米国が侵略者日本の一方的な攻撃の犠牲になったように見せかけて、世論を巻き込む形で。
ヘンリー・スティムソン陸軍長官が戦後証言したように『我々には、日本による明白な先制攻撃が必要だった。』
(…)ルーズベルトは、米国の日本に対する経済制裁によって、日本が米国に対して戦争を仕掛けるという軽率な間違いを犯し、その同盟国ドイツも巻き込むことを期待していました。ルーズベルト政権は、日本が外交的に申し出てきた関係改善を冷たく退ける一方で、日本に対してますます厳しい経済制裁を課していきました。
1939年アメリカは日本との通商条約を一方的に打ち切りました。(…)
ルーズベルトは日本を狙い撃ちする目的で、10月16日からイギリスと西半球諸国を除き、鉄くずと鉄鋼の輸出を全面禁止にしました。
さらに、1941年7月26日、ルーズベルトは在米日系人の資産を凍結しました。
その一週間後(…)石油も輸出禁止にしました。イギリスとオランダもこれに続き、東南アジアにある植民地から日本への輸出を禁止しました。
ルーズベルトと部下たちは、自分たちが日本をどうしようもない状態に追い込んでいること、日本政府が戦争によってこの締め付けから逃れようとする可能性があることを知っていました。
二本の外交暗号は解読されていたので、アメリカの指導者たちは、豊田外相が7月31日に野村駐米大使に伝達した内容などを知っていました。(…)
日本の海軍暗号も解読されていたので、アメリカの指導者たちは、日本の攻撃が真珠湾を含むことを知っていました。
しかし、攻撃を回避したり防御の準備ができる立場にあったハワイの司令官には、この重要な情報を伝えなかったのです。
ルーズベルトとその首脳陣が警告を発しなかったのも当然です。それは、差し迫った攻撃がまさに彼らが長い間求めていたものだったからです。
スティムソンは1941年11月25日の戦争閣僚会議の後、自身の日記に本音を書いています。『問題は、我々自身をあまり危険にさらさずに、如何にして彼らを繰り、最初の一発を打たせるかだった。』
真珠湾攻撃が起きた後には、スティムソンはこう告白しています。
『私の最初の感情は、危機が国民を団結させるような形で訪れてくれたという安堵感だった。』 ご清聴ありがとうごさいます。」
【セワヤキ】この講演を聞きながら、これは今起きていることにそっくりだと感じました。「日本」を「ロシア」に置き換えて再読してみてください。そして、過去の戦争の反省も検証もしない日本は、自ら火の中に飛び込む蛾のように振る舞い、非常に危ないところまで来てしまっています。「米国がウクライナを軍拡化させロシアを挑発し戦争を起こさせた」というシナリオに、「米国が日本・台湾を軍拡化させ中国を挑発し戦争をおこさせる」というシナリオが加わろうとしています。
♣軍拡も原発も米国次第 CSIS分析「台湾有事なら米台日数万戦死」【山田厚史の週ナカ生ニュース】異次元の軍事協力に扉を開く日米首脳会談 11.01.2023
必見➡https://www.youtube.com/watch?v=CFDAtSk8yC8
♣【日刊IWJ 2023.01.17】ロシアの核戦略に関する岸田総理の妄想について
G7歴訪と日米首脳会談で中露敵視と軍備増強を表明した岸田総理! メドベージェフ元大統領は、唯一の核兵器使用国・米国の「忠実な臣下」である岸田総理が、ロシアの核使用を妄想して非難するのは「恥ずべき行為」だと批判! 中国『グローバルタイムズ』は、米国の手先として「中国脅威論」で軍拡に突き進む日本を「東アジアのウクライナ」として米国の犠牲者になると当然の指摘!(以下要点:セワヤキ)
以下、14日付けロシア『RT』 の報道紹介
メドベージェフ氏「これは非常に恥じるべきことであり、ロシアの核戦略に関する妄想についてはコメントしようがない。考えてみるがいい、日本の首相は自らの尊厳を傷つけ、忠実な臣下のように、無我夢中になってロシアにナンセンスなことを言い、広島と長崎の原爆で焼かれた数十万の日本人の記憶を裏切った。岸田にとって、核兵器を唯一使用した国が米国というのはどうでもいいのだ」
「ロシア政府高官は、モスクワがウクライナで核兵器を使用する意図はないと繰り返し述べてきた。プーチン大統領は10月、『政治的にも軍事的にも意味がない』と述べた。 公式の核ドクトリンでは、ロシアは大量破壊兵器による攻撃に対応する場合か、『国家全体の存立を脅かす』場合にのみ、核兵器を使用することになっている」
【以前、セワヤキのブログで紹介しましたが『アメリカのSAC(戦略空軍総司令部)は1954年、600発から700発の核爆弾をソ連に投下、118都市に住む住民の80%、つまり約6000万人を殺すという作戦を作成』という想像を絶する作戦もあったそうですし、朝鮮戦争でも多数の原爆投下が検討されていたそうです。核使用の前科も疑惑もあるのが米国です。また、「アメリカの敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である」というキッシンジャーの警告もあります。米国に散々利用された挙げ句にすてられた国々が多々あることも事実です。自国の国会より米国を優先する岸田政権の暴走は非常に危険です。2023.01.18】