「アベノミクス」の偽装を暴く 2) 小川淳也議員
統計不正問題の本質に切り込む! 絶賛!立憲民主党・無所属フォーラムの小川淳也議員、根本大臣不信任決議案に関する国会での趣旨弁明演説!(109分間)
必見➡http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48690&media_type= 2019.3.1
時間切れ、小川氏の幻の演説文➡ https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444242
小川淳也公式サイト➡http://www.junbo.org/index.html
小川淳也衆議院議員インタビュー 第一弾2019.3.7
問題の本質は「アベノミクス偽装」https://iwj.co.jp/wj/open/archives/444227
「立憲会派と国民会派の権力闘争は一刻も早く収束させねばならない。枝野さんは不用意な妥協はできませんから、立憲党を中心に野党を盛り立てていくように、国民党にはお願いしたい。政党は個人の技量でやるものでなく、政治的立ち位置とか価値観とかでこそ存在しうるものです。政治的なベースになるような訴えがあるかどうかが要です。小池さん、橋下さん、維新などの人気に便乗しようとする近視眼的打算では国民の信頼は得られません。またそれは国民をあなどることを意味します。つまり不謹慎です。 国民を本当に信頼するか、国民を不審の目で見るかが発想の分岐点です。『ポピュリズム(橋下氏)を見習うべき』という(小沢氏の発言)は、愚民観から出る言葉に近い。そういうものとは決別すべきです。」
「2018年1月から『毎月勤労統計調査』の統計の取り方が大きく変わり、実質賃金の数字が異常(21年ぶり)にのびました。統計をとるための調査対象は3年ごとに全入れ替えしていたものを半分のサンプルにしたこと。サンプルの元になる母集団の構造をきちんと反映するために、ベンチマーク更新、社会の実態にあわせるための復元処理などをやっていなかったこと。日雇い労働者を対象からはずすようになったことなどで、実質賃金の数字に下駄を履かせていたのです。実質賃金伸び率が公表値では2.5、一方、野党の試算では0.6でも高すぎるくらいなのです。」
「なぜこのような一連の不祥事が起るのか? 政治家や官僚内に異論を許さない体質があるのがその原因ではないか。自分の省庁、自分の一生の利益追求を最優先するという構造がある。官房長は各省庁の組織防衛の要であり、人事権行使する人を前に職員が不都合なこと赤裸々に話せるだろうか。構造的に不都合な証言を封鎖しかねないというのが霞ヶ関の限界です。」
「第三者委員会であるはずの厚労省特別監察委員会による「お手盛り調査」は「隠れ蓑」ではないのか。 監察委員会委員長は、独立行政法人労働政策研究所研修機構の樋口美雄理事長であり、樋口理事長を任命したのは根本厚労相です。(この機構は年間予算約27億円のうち、厚労省からの補助金や委託金が約26億円で、実に96%を占めている。)同時に樋口氏は、厚労省労働政策審議会の会長をつとめる、いわば厚労省丸抱えの人物。その方を第三者だと言って委員長につけているわけですから、これ事態が最初からうまくいかない原因になる。本気ではない。」
「その監察委が『虚偽はあったが組織的な隠蔽は認められなかった』、即ち『嘘はついたが隠蔽ではない』と結論づけています。嘘は隠蔽すためにつくものですからこれでは日本語の体系が崩壊します。全ての原因は『保身』にあります。『組織の保身』『個人の保身』に。忠実に指示に従って仕事をしている部下に責任を押し付けずに、自ら率先して責任を負う姿勢を示していれば、一時は組織は揺らぐでしょうが、国はゆるぎないものになる。(旧日本軍の構造に似ている)これは非常に危険な兆候です。悪質です。放置すると最終的な被害は、国民に及びます。」
(2016年6月に閣議決定の『経済財政運営と改革の基本方針2016 ~600兆円経済への道筋~』について)「第2章の『成長戦略の加速』中に、東京オリンピック、PFI、TPP、国土強靭化があるのはわかる。しかし、最後にこれらに並んで『経済統計の改善』と書いてある。なぜ『統計改革・改善』が成長戦略なのか? 2016年の12月には山本幸三氏(自民)が経済財政諮問会議にて『政治主導の統計改革を実現しよう』と発言をしている。なぜ統計改革を政治主導でやらなきゃいけないんだ。一党一派に偏った政治家が、やれ統計改革だなどと旗を振ること自体が不謹慎だ。17年2月に、菅官房長官が議長の『統計改革推進会議』ができている。この時期に統計に相当政治の手が入っている。統計が政治化している。状況証拠としてほぼ確定的だと思います。 財務省は消費税の増税をしたい。景気が悪いときにはそれが難しいのでいい数字がほしい。政府は選挙対策のためにいい数字を挙げたい。政・官の思惑が一致したのだろう。」
「安倍政権への絶望的な思いを背負って登壇し、時には心が折れそうになりながら一連の質疑をしてきました。有権者からかつてないほどの激励や御礼の言葉をもらい、打ては響く有権者が多くいると勇気づけられました。国民は政府の嘘・ごまかし・粉飾に気づいている。頑張ってそれと戦わなくてはと勇気づけられました。」
「辺野古をめぐる問題の背景には、日本本土が、琉球王国としての伝統のある沖縄とどう向き合いどう付き合っていくかという根本的な問題がある。それと、どこまで、対米従属・追従をしなければ日本国というものは成り立たないのかという、戦後の最も大きな問題も横たわっている。どの時点で日本の国が独り立ちできるのか。戦後日本が抱えてきた日本の様々な矛盾の底流には、この対米追従・従属があるということは、日本の政治家としては、相当腹にすえておかなければと思います。
(枝野さんの「日米安保基軸」という姿勢に対し)関係が良好であることと、追従し従属することは別ですから、『そうでなければ国が存続できないのか』とチャレンジする姿勢が、戦後日本の政治家である以上、絶対に必用だと思います。」
「真の敵は、正直で信頼に足る政治を『あきらめる』ことである!
昔は7割の有権者が投票していたが、今は5割、、2000万人が投票していない。そのことがいかに政権に都合がいいか、いかに政権を裏で支えているか。そのことへの気づき、この諦めた2000万の有権者に届く言葉、姿勢、真剣さ、思い、具体化する政策などを持たない限り、この政治状況から抜け出せない。本当に戦うべきはこの『国民の諦め』に対してです。」
小川氏の2回にわたるインタビューは単品購入の価値があります。
単品購入∶岩上氏のインタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円です。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円です。https://iwj.co.jp/wj/open/ordertest https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwakami-interview