「世界で最も影響力のある100人」の一人として選出されて
♣伊藤詩織さん「問題は見えないと、聞こえないと解決できない。メディアの重要性はそこにある」~9.23伊藤詩織氏囲み取材―内容:2020年TIME誌「世界で最も影響力のある100人」の一人として選出されて 2020.9.23 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481528
(中略)問題って、やっぱり見えなくては、聞こえなくては解決できないものなので、そこをメディアの人たちがまず起こしてくれたというのは大きなことだと思ってますし、やはり、『#MeTooムーブメント』も来週で3年目になりますが、これもニューヨーク・タイムズなどの報道で始まりました。
ですので、『伝える』ということがどれだけ大切か、『Black Lives Matter』もそうですけど、近年の色々な、今まで根深く直ってこなかった問題に光を当てるためには本当に色々なヒントがあるなと、振り返って思います」
「問題をみんなが『見えるように、聞こえるように』することがメディアの役割である」。記者クラブ制度の是非など、メディアのあるべき姿が議論されて久しい。想像を絶する体験をした伊藤詩織さんが到達したのは、非常にシンプルな「原理」である。
♣杉田水脈が自民党の“性暴力”議論で「女性はいくらでも嘘をつける」と暴言! 伊藤詩織さん攻撃でも被害女性を貶める差別思想が2020.09.25 https://lite-ra.com/2020/09/post-5649.html
(…)このとんでもない暴言が飛び出したとされるのは、本日25日におこなわれた自民党の内閣第一部会などの合同会議。女性への性暴力や性犯罪について議論するなかで、杉田議員は、来年度予算の概算要求を受け、女性への性暴力に対する相談事業について、民間委託ではなく警察が積極的に関与するよう主張。そうした議論のなか、「女性はいくらでも嘘をつけますから」などと、女性被害者が虚偽申告するというような発言したのだという。
日本では、女性が性被害やセクハラ被害を訴えると、必ずと言っていいほど、SNSなどで「嘘だ」とか「ハニートラップだ」とか「売名行為」などと攻撃される。また、性暴力をめぐる刑法や裁判のあり方においても、男性優位目線がいまだ根強く、被害女性は性被害やセクハラ被害そのもの以上に、大きな二次被害を受けているというのが現状だ。
(…)さかのぼればもっといろいろある。たとえば2014年10月には国会で「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」と暴言を吐き、「週間プレイボーイ」(集英社)でのインタビューでは、日本に男女差別は「ない」と断言。「あるとすれば、それは日本の伝統のなかで培われた男性としての役割、女性としての役割の違いでしょう」「(基本的人権が守られている上に)そこにさらに女性の権利、子供の権利を言い募ると、それは特権と化してしまう」との驚くべき前近代的主張を展開した。
また、「保育園落ちた日本死ね」ブログが話題になった2016年には、自己責任論を展開しながら、夫婦別姓や性的マイノリティ支援を一括りにして、保育所問題は“家族崩壊を狙ったコミンテルンの陰謀”なる妄想を垂れ流した。
(…)しかし、日本では伊藤さんをめぐって下劣なバッシングが広がり、性暴力や女性蔑視をめぐる日本社会の行進性があらためてうきぼりになった。杉田議員はその急先鋒となってきたのである。
(…)杉田議員のこうした数々の差別発言は、すべて単独で議員辞職に値する重大な暴言ばかりだ。 しかし、これだけ差別発言を繰り返しているにもかかわらず、自民党はまともな処分や調査をすることなく杉田議員を放置してきた。それどころか、擁護するような発言が出たこともある。 とくに安倍前首相は、極右差別思想を共有し、自らの本音を代弁してくれる鉄砲玉として、杉田議員を自民党にスカウト、比例単独1位で擁立したことでも知られる。菅首相も、杉田議員の差別発言について官房長官会見で問われても「国会議員の発言の一つひとつに政府の立場でコメントすることは控えたい」などとしてまったく問題視してこなかった。 そのあげくが、今回の「女性はいくらでも嘘をつけますから」発言である。
こんな差別議員を、これ以上のさばらせていいのか。今回の発言を機に、もう一度、杉田議員に強く議員辞職を求め、そうした差別議員を生んだ自民党の問題を徹底追及すべきだ。
♣セワヤキ: 次期総選挙前に、こういう暴言を吐いたことのある議員のリストを作ってほしいものです。