戦後70年安倍談話http://jp.reuters.com/article/2015/08/14/factbox-abe-statement-idJPKCN0QJ19620150814 が、 2015年8月14日に発表されました。
戦後50周年に「村山談話」http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html が出されたときのことをよく覚えています。 近所に住むフィリピンの家族に会ったとき、ご主人が 「やっと日本政府が謝罪してくれて、本当に嬉しい!」と話かけてくれたからです。 今回はどんな反応があることやら・・・
先日、大阪に住む姪からのメールで 「戦後70年、私は謝りたい」という「草の根サイト」が 8月18日にオープンされたことを知りました。
日本から離れて38年になりますが、 その間にアジア諸国出身の人達と知り合いになる機会が幾たびかありました。 そういう人達を通して、日本の歴史教育では学ばなかったことを学ぶことになりました。 それにつれて、「謝りたい」気持ちが私の中でも確かに強くなってきていました。
この草の根サイト「戦後70年、私は謝りたい」では「メッセージを書く」ことができます。 それで、まず一番謝りたい中華人民共和国の人達に宛ててメッセージを書きました。
中華人民共和国 の皆様へ
私は1949年生まれの在独38年になる主婦です。ドイツに来て日本と違うなと感じるのは戦争の反省をここでは日常的にしているということです。今日もラジオでそういう番組がありました。それに比べて日本人は自国が犯した過去の罪を何も知らされていないし、大半の人が知ろうともしていません。空襲や原爆投下で戦争を「被害者」として終わってしまったこともその一因と考えられます。父はよく「上官の命令は天皇の命令だと思え!」と言われたそうですが、その天皇は米軍の方針で退位すらしませんでした。また、A級戦犯として裁かれなければならなかったはずの岸信介は総理大臣になったりしています。そういうわけで日本人は戦争の反省をする機会を逃してしまいました。私はたまたま去年「三光――日本人の中国における戦争犯罪の告白」という本を父の本棚を整理していてみつけました。何人かの日本兵が自分の犯した戦争中の残虐行為を物語っている本です。薄い本ですが、その一つ一つの話を読むのに、辛くて何日も何日もかかりました。この中の一つの話を読んだだけでも、中国の皆さんに本当に申し訳なかったという気持ちにならざるをえません。そして私の幼馴染たちが「もう何回もあやまっているのにうるさすぎる。うんざりだ。」なんてことを言っているのを聞くと悲しくなります。こういう人達は聞く耳もたずなのです。彼女たちを説得できないでいる自分の無力さをも、中国の方々に心より御詫びしたいです。
明治以来、帝国主義に感染した「大日本帝国」が、近隣諸国をどんなにひどい目にあわせてきたか。 これから少しずつ順番に謝っていこうと考えています。
「戦後70年、私は謝りたい」 戦後70年の今、かつての戦争で日本軍が傷つけ、 そしていまも苦しんでいる人たちに対して「謝りたい」と思う個人が、 自分の気持ちをあらわす場です。http://apology.asia/
「戦後70年、私は謝りたい」 実行委員会記者会見 http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1/movie/193755740 (48分37秒)
「大戦の謝罪 草の根から」 県内有志がサイト開設 琉球新報 2015年8月20日 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247551-storytopic-1.html
(2015年8月28日)