米軍、アフガニスタンから完全撤退――止めようのない、米国世界覇権崩壊と中国の勃興――
トランプ米政府は2019.1.29、アフガニスタンから米軍を完全撤退する方針を明らかにしたhttps://www.chosyu-journal.jp/kokusai/10814
「(以下「長周新聞」2019.2.7より)…2月5、6日には、アフガニスタン和平に関する国際会合がモスクワで開催され、ロシアの仲介で米国とタリバンとの和平交渉がおこなわれる。また、アジアでの『一帯一路』経済圏の確立を目指す中国もアフガニスタンの安定化に関与を強め、積極的な地下資源の貿易を展開しつつ、大規模なインフラ建設に乗り出している。米国が支えてきたガニ・アフガニスタン政府は、米軍撤退とともに崩壊する局面を迎えており、中国やロシアの関与を歓迎せざるを得ない。米軍の軍事覇権衰退にともなって中央アジアから中東における力関係も変化し、再編に向かっていることを示している。」
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止めようのない中国の勃興を、日本はなぜそれほど苦々しく思うのだろう? 2019.1.11 Andre Vltchek http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-4b9d.html
(A. V. は哲学者、小説家、映画製作者、調査ジャーナリストであり、http://andrevltchek.weebly.com/ の創作者で、多くの本を書ている作家)
・・・多くの場所が今や自動車以外では行けない。 ほとんど何の公共運動具もなく、新しい公園もない。 最も洗練された食物生産を誇りにしていた日本は、今や健康に良くない食料だらけの、いくつかのコンビニエンスストア・チェーンに完全に圧倒されている。
何世代もの間、人々は、繁栄する、強力な、社会的に均衡した日本を築くため、彼らの暮らしを犠牲にしてきた。 今、国民は、主に強力な企業、要は、大企業を支持するために生きていることは疑いようがない。日本には、独自の別のモデルがあったものだったが、今ライフスタイルは北米やヨーロッパで見られるものとさほど変わらない。
日本は歴史上、二度、「世界に開き」(つまり、西側権益と、グローバル資本主義経済に対して)、アジア文化にとって徹底的に異質な概念を受け入れることを強いられた。 結果は速やかに現れたが、要するに、徹底的に破滅的だった。
・・・伝統的に、日本人は、国に仕えるために暮らしてきたが、おそらく、これはさほど悪い概念ではなかったろう。それは少なくとも大多数にとって機能していたのだ。 だが今、国民は、大企業の利益のために、自らの暮らしを犠牲にするよう期待されている。
・・・その間、文字通り「隣の」中国は科学研究、都市計画と社会政策でリードしている。 今やその憲法の一部の「生態学的文明」で、中国は有機食糧生産と同様、代替エネルギー源や、公共輸送機関を発展させる上で、日本より遥かに先行している。2020年までに、中国の広大な領土全てで、極端な極貧地域はなくなるだろう。 中国で、それはすべて共産党の赤旗の下で行われるが、日本の大衆は、それを嫌悪し、拒絶するよう教えられている。
・・・ 中国は上昇しつつある。それは止めようがない中国の経済成長(政府は、もはや実際、余り経済成長に興味を持っていない)ゆえではなく、中国市民の生活の質が着実に向上しているためだ。
・・・日本人は、この主題に関して、自分たちの感情を、系統立てて説明するのは難しい。 だが要約すればこうだ。
日本人は、かつて占領し、苦しめた国が、自分たちよりずっとうまくやっていることに落胆を感じているのだ。 日本の帝国主義者にとって、中国人は単に「人間より劣る連中」だった。 決して明言されてはいないが、日本は、欧米文化と欧米の力だけを尊重していたのだ。
今や中国の「人間より劣る連中」は、大洋底を探検し、飛行機を作り、地球上で最高速の列車を運用し、素晴らしい芸術映画を制作している。 一方、日本は何をしているだろう? 自撮り、ビデオゲーム、ばかばかしい無意味な虚無的な漫画、愚かなソーシャルメディア、創意皆無のポルノや、装飾「芸術」のなだれ、ポップ音楽や大量生産の自動車。
日本の人々は意気消沈している。私は日本で30年暮らした経験があり、日本を親密に知っており、日本が好きだ。 日本の多くのことが好きだが、明らかにそれが実際崩壊し、変化しているのを目にしているのだ。 日本は、それを認めること、そして変わることを 拒否している。・・・
中国は、友人に囲まれ、独立して、自信を持って、建設し、発明し、苦闘し、前進している。 日本は拘束され、自由を奪われている。 日本は動くことができない。日本は、もはや動き方や、抵抗方法さえ分からない。 それが、日本が中国が嫌いな理由だ!