50年8・6闘争が米軍による朝鮮での原爆使用を阻止!
https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/4393 参考
1950年初頭、朝鮮戦争下の広島でたたかわれた平和闘争が、被爆地広島から世界に向けた原爆禁止の叫びが、全国/世界に大きな影響を広げ、朝鮮で原爆を投下しようとしたアメリカの手足を縛りつけ、実際に使わせない力を発揮した。それは今日の、原水爆の製造・貯蔵・使用の禁止をめぐる圧倒的な力関係を築く起点となった。
1950年6月25日、アメリカは日本を基地にした朝鮮への軍事侵略に突入した。1950年11月30日、トルーマンは「原爆使用は前向きに」と公表。「アメリカは原爆の使用については国連の許可も求めないし、国連の許可を待ちもしない」と放言した。(日本の)中国地方では労働者が中心になって、原水爆反対・反戦平和の運動が、8・6に向けて広範な影響を広げていった。そこでは、国際的連帯、とくに朝鮮民族との連帯の感情が発露された。
12月に入ると、マッカーサーは「原爆使用の権限が司令官に与えられることを望む」と言明した。そして、「敵の攻撃目標をすべて破壊するには26発(さらに危険な敵軍に対して8発)の原爆が必要である」と、求めた。マッカーサーは死後に公にされた生前のインタビューで、「われわれの背後に、日本海から黄海にかけて、放射性コバルトの帯をくり広げるはずであった。放射能は60年間から120年間有効だ」と得意げに語っていた。
峠三吉らメッセージ 「朝鮮戦争の即時中止求める!」
「海峡一つへだてた朝鮮においては朝鮮戦争が2カ年以上も続けられ、世界をあげての戦争準備の中で、原爆、水爆の威嚇的実験、細菌戦による恐るべき非人道的大量虐殺が行われております。私ども原爆によって親や子や夫や妻を焼き殺され、原爆の地獄を体験した広島の市民は今こそ、いっさいの戦争準備、とくに原子兵器の即時廃棄を全世界に向かって強く強く要求します」
被爆地からの発信が、朝鮮戦争で原爆を投下しようとしていたアメリカの手足を縛り、マッカーサーを解任させ、その後のベトナム戦争や中東でも原爆を使わせない力となった。
※ 原水爆禁止運動は核兵器に反対する民衆運動。1950年,「ストックホルム・アピール」が世界4億 7000万人の署名を集めてその端緒を開いた。
https://kotobank.jp/word/原水爆禁止運動-60753
※ アメリカ合衆国国務長官などを務めたヘンリー・キッシンジャーは、「この運動のために朝鮮戦争で核兵器を使うことができなくなった」旨回顧録に記している
https://ja.wikipedia.org/wiki/ストックホルム・アピール
北朝鮮ドキュメンター映画を読者に公開2018.7.27
by Andre Vltchek (日本語訳、動画 英語 25分09分 )
必見➡http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-4606.html
「(…)だが私は、都市や国々や大陸丸ごとの、余りに多くの廃墟を見てきたような気がする。その大半は、様々な‘和平プロセス’の後、爆撃され、がれきと化した。大半は何らかの妥当な合意に達し、調印した後、爆弾やミサイルが飛び始めたのだ。北朝鮮に同じことが起きて欲しくはない。ローラースケート場で出会ったこの少女が消滅して欲しくはない。(…)」
1950~1953に米軍が朝鮮でやったことは…?!
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/4399 2017.8.18 より
(…)その戦禍は3年間で300万人以上の朝鮮人が犠牲になるほど凄惨なものだった。一般に内戦に第3国が干渉することは国際法で認められていない。だが、アメリカは李承晩に軍隊指揮権を移譲させ、国連の決定すら受けずに軍事介入した。
米軍による空爆は、原爆投下を含む日本への無差別爆撃の立案者として知られる米空軍中将のカーチス・ルメイが指揮をとり、細菌・毒ガス兵器、ナパーム弾や焼夷弾などあらゆる火砲を投じて78もの都市と数千におよぶ村を爆撃した。朝鮮戦争に参加した米海兵隊は日本人と同じように朝鮮人を「グック(土人の蔑称)」と呼び、日本での原爆投下、東京大空襲、沖縄戦で数十万人の日本人を殺した同じ手法の焦土作戦を朝鮮半島でくり返した。のちにルメイ自身が「われわれは朝鮮の北でも南でもすべての都市を炎上させた。われわれは100万以上の民間人を殺し、数百万人以上を家から追い払った」「3年間で朝鮮の人口の20%にあたる人間を殺したのだ」と自慢げに語っている。
国際機関の調査では、
朝鮮や中国などで、窒息性ガスなどの毒ガス弾、さらに細菌兵器としてコレラ菌、ペスト菌、チフス菌、パラチフス菌、赤痢などの伝染病菌を、昆虫を媒体に使って上空から投下していたことが確認されている。また、日本の731部隊やナチスの専門家を雇って、ジュネーブ条約が禁じている化学兵器のサリン神経ガスの開発を急いでいたことも公になっている。
今韓国でアメリカの主権無視に対する抗議行動などの反撃機運が高まっている根底には、朝鮮戦争での大殺戮への歴史的な怒りがある。日本帝国主義を叩き出した後も引き続いた朝鮮半島の苦難の根源は、まぎれもなくアメリカにある。傀儡政府をして民族を引き裂いて分断統治させてきた構造についても既に暴露されてきたことだ。韓国で反米世論が強いのは、そうした仕組みがすっかり見抜かれていることを反映している。民衆レベルでは民族統一の願いは強いものがある。だから「北の脅威」を煽っても簡単には乗っていかない。むしろ日本の方がミサイル騒動を大騒ぎしていて、韓国人が驚いている。
(…)互いの民族を尊重しなければはじまらない。各国の為政者や支配層がバカな言動をして戦争をするというのであれば、全力でそれを阻止しなければならない。
その鍵になるのは「戦争はやめろ!」という民衆の世論と行動だ。
~~~~~~~~~~~2018.8.6~~~~~~~~~~~~~
核兵器使用を阻止した 先人の努力を、すべて水の泡にすべく、《日本政府&メディア》は 口をそろえて「北朝鮮の脅威!」を叫び続ける。
想像を絶するあの戦争の傷跡を、やっと克服したかに見える北朝鮮を、米軍がふたたび地獄絵の世界に突き落とすことに、世界唯一の被爆国である日本がまたもや手を貸すことになるのか?
※日本全土の米軍基地化 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/5551
※イージス・アショアの配備費用 6000億円を超える恐れもhttps://www.chosyu-journal.jp/shakai/8792