アングロサクソンの歴史と日本 「アングロ・サクソンの価値観を支持するために日本はロシアと戦っている」米英にけしかけられて日露戦争?(強調はセワヤキ)
♣米軍、フィリピンで基地使用権を拡大 中国を取り囲む同盟の目的は?(BBC 2023/2/3)https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-64507750
♣【フィリピンを再び対中国戦略の拠点にするため米副大統領がマルコス大統領と会談】https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202211250000/ 2022.11.25
(…)フィリピンは16世紀後半にスペインの植民地になった。この時期、日本は戦国時代で、少なからぬ人が奴隷として東南アジアへも売られていたが、その一部である「戦闘奴隷」をスペインなどヨーロッパの軍隊は侵略や支配のために利用していた。日本で奴隷売買が禁止されるのは徳川体制になってからである。
ヨーロッパは11世紀から15世紀にかけて中東を軍事侵略、財宝を盗み、知識を手にした。いわゆる十字軍だ。そして14世紀から16世紀にかけてルネサンスが起こる。
スペインやポルトガルは15世紀になると世界各地で略奪を開始、1521年にはエルナン・コルテスが武力でアステカ王国(現在のメキシコ周辺)を滅ぼして莫大な金銀を奪っている。インカ帝国ではフランシスコ・ピサロが金、銀、エメラルドなどを略奪しながら侵略を続けて1533年には帝国を滅ぼした。ラテン・アメリカにおける略奪が現在の「ヨーロッパ文明」の基盤だ。(…)
スペインやポルトガルが盗み出した財宝を海賊に奪わせていたのがイギリスだ。エリザベス1世の時代、イギリス王室に雇われた海賊は財宝を略奪していただけでなく、人もさらっていた。中でも有名な海賊はジョン・ホーキンス、フランシス・ドレイク、そしてウォルター・ローリーだ。(…)
1620年に北アメリカへピューリタン(ピルグリム・ファザーズ)が移住するが、それを可能にしたのは先住の「アメリカ・インディアン」がペストで「掃除」されていたからにほかならない。アメリカでは11月の第4木曜日(今年は24日)を「感謝祭」として祝うが、これはピルグリム・ファザーズたちが最初の収穫を神に感謝したことから始まった。つまり侵略開始の記念日だ。(…)
独立宣言には「すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」と謳われているが、その宣言は実現されていない。アメリカ・インディアンをヨーロッパからの移民たちは虐殺し、それと同時に奴隷制を導入して支配地域を東から西へ拡大させていった。
(…)ピューリタン革命を成功させたクロムウェルは革命の仲間だった水平派を弾圧、それと並行してアイルランドやスコットランドを侵略、住民を虐殺したのだ。クロムウェルの軍隊によってアイルランドでは50万人以上が殺され、一部は「年季奉公」や「召使い」として売られたと言われている。事実上の奴隷だ。(…)
アヘン戦争の後、中国からイギリスの植民地などへ運ばれた「苦力」も一種の奴隷だと言えるだろう。運ばれた先にはアメリカも含まれ、大陸横断鉄道の建設にも従事させられた。(…)
フロンティアの消滅が宣言された1890年12月にはサウスダコタのウンデッド・ニー・クリークにいたスー族を騎兵隊が襲撃し、150名から300名を虐殺した。勝海舟を艦長とする咸臨丸が太平洋を横断、サンフランシスコを訪れたのはその年の2月だ。
そして1898年にキューバのハバナ港に停泊していたアメリカの軍艦メインが爆沈。艦長は石炭庫で火災が発生し、それが原因で爆発したと推測していたのだが、アメリカのメディアはスペインが爆破したと宣伝し、政府による調査が行われる前に議会は戦争へと向かう。(…)スペインとの戦争に勝利したアメリカはプエルトリコ、グアム、そしてフィリピンへ矛先を向ける。フィリピンは中国市場へ乗り込む橋頭堡としての役割を果たすことになるが、フィリピン侵略の際にアメリカ軍は住民を虐殺している。そのフィリピンをアメリカは中国を攻撃する拠点として復活させようとしている。
棍棒外交のテディ・ルーズベルトと親しかったことで知られている日本人が金子堅太郎。日露戦争の最中、金子は政府の使節としてアメリカへ渡り、ハーバード大学でアングロ・サクソンの価値観を支持するために日本はロシアと戦っていると演説、同じことをシカゴやニューヨークでも語っている。戦争後、テディは日本が自分たちのために戦ったと書いた。(James Bradley, “The China Mirage,” Little, Brown and Company, 2015)
アメリカやイギリスの支配層はアジア侵略の拠点として日本列島に目をつけ、戦闘員として日本人を考えていたのだろう。日本人が傭兵として使えることをヨーロッパ人は16世紀から知っていた。
♣ロンドンに残る歴史の断片シティからみた日露戦争、再発見!2 December 2022 https://www.news-digest.co.uk/news/features/22980-russo-japanese-war.html
(…)一方、ロシアの南下進出を警戒した英国は非同盟政策「栄誉ある孤立」を破棄して日英同盟を締結しました。日本は英ポンド建て公債で戦費の調達を行いながら日露戦争に挑み、さらに南満州鉄道会社と東洋拓殖社による東アジアの植民地化に進んで行きました。(…)高橋是清が関わった公債は合計6度。発行総額は国家予算8年分の金額です。(…)しかし、日露戦争終了で債券の発行は終わりません。日露戦争の賠償金を獲得できなかったので、国内の鉄道国有化や譲渡された南満州鉄道の沿線開発といった旺盛な資金需要のために、海外で債券を発行し続けました。戦争に勝って先進国入りしたと意気揚々の日本ですが、地球の裏側のシティでは借金プレイヤーであり続けました。(…)
♣ユダヤ人から金を借りて遂行された日露戦争、日本が借金を返済し終わったのは82年後の1986年 2018.10.26 https://ameblo.jp/shizuokadate/entry-12414707953.html
金貸しの本質は貸し倒れリスクの見立て、そして回収能力にある。ユダヤ人から優良顧客の見込みあり、とされた日本は取り立て屋としてのアメリカにコントロールされ、金利を上乗せしてきっちり借金を返済させられた。(…)戦争は、ユダヤ資本の利権、米英を中心とする欧米諸国の政治的力学で起こる。戦争は汚い。残虐自動で国民の命は消耗品である。戦争の背景に流れる利権の構造に目を凝らせば、どんな美辞麗句を並べて友情あふれる自衛正義の戦争を演出したところで、ユダヤ資本を太らせる売国奴的行為であることが見えてくる。国家のための戦争、国民を守るための戦争という幻想に幻惑されて、金儲けの駒になり、命を粗末にしないことだ。私達は日本の国民である前に宇宙空間に浮かぶ豊かな地球の住人なのである。