森友学園問題の原点 ➡ 「日本教育再生機構」&「構造的忖度」
安倍・松井・籠池を結びつけた団体の正体
1.https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/201072/1
2.https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/201072/2
3.https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/201072/3
日刊ゲンダイ、2017年3月10日 より 以下要旨
森友学園事件の背景には、安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造がある。
(…)森友学園(塚本幼稚園)の籠池理事長は、安倍首相を「偉人」と称え、問題の土地に新設予定の「瑞穂の國記念小學院」も、当初は「安倍晋三記念小学校」の名称になる予定だった。だから、名誉校長には昭恵夫人が就いていた。そして、財政面も教育内容も問題だらけの学園にスピード認可を与えた大阪府知事は、安倍首相との親密さで知られる日本維新の会の松井代表である。
安倍首相、松井知事、籠池氏――。この3人を結びつけたのが、 「日本教育再生機構大阪」だ。
(…)「日本教育再生機構」 は、愛国心教育を徹底し、歴史修正主義的な育鵬社の教科書を使うことを主張する団体だ。理事長は八木秀次麗沢大教授。安倍政権を支える「日本会議」のメンバーで、安倍首相の教育政策のブレーンだ。諮問機関の「教育再生実行会議」でも委員を務めている。八木氏自身も籠池理事長と交流があり、森友学園が運営する塚本幼稚園で講演を行ったこともある。
(…)教育再生機構と日本会議、森友学園、維新の会、安倍政権は一本線で繋がる。というより、ほとんど一体化していると言っていい。
「日本会議と二人三脚で進めてきた安倍首相の教育改革が目指す将来像が、森友学園が新設予定だった“安倍晋三記念小学校”だということです。維新もその方針に共鳴してきた。全国に先駆けて『国旗国歌条例』を制定した大阪には、安倍首相と共通する意思、思想も浸透している。もし問題が発覚しなければ、小学校は4月に開校し、やがては中学校もできたかもしれない。安倍首相が教育改革でやろうとしていることを、教育再生機構と森友学園はひと足先に大阪で具現化しようとし、それを応援した人たちがいる。土地取引や認可の過程で、たとえ直接的な働きかけをしていなくても、安倍首相の問題に違いありません」(政治学者・五十嵐仁氏)
以上、日刊ゲンダイ、2017年3月10日 より
「構造的忖度」 (忖度∶そんたく=他人の心をおしはかること)http://www.asaho.com/jpn/index.html早稲田大学・水島朝穂ホームページより
(…)安倍一強時代においては「構造的忖度」が定着したように思う。 単なる「忖度」ではない。内閣人事局(2014/5~ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39662 )によって、本省課長以上の人事は官邸に握られている。誰も官邸にたてつけない。 忖度は深く、広く浸透し、誰も指示しなくても、誰も何も言わなくても、「偉大なる首相」の意向を推し量ろうとする。まさに行政各部に至るまで、それが浸透していたのではないか。これを私は「構造的忖度」と呼ぶ。あれこれの政治家が、直接、官僚に依頼・要望をする必要はない。いわんや首相が直接「口利き」をするなんて、通常は考えられない。わずかな時間、担当者を呼び出して、一般論で雑談するだけで、官僚には必要以上に伝わる。すでに忖度が構造化しているから、今回の問題でも何も証拠は残らない。(以上、水島朝穂氏のホームページより)
【特集】森友学園の闇に迫るhttp://iwj.co.jp/wj/open/school_corporation_moritomo
山本太郎「森友学園・加計学園・水道民営化」2017/3/15参院・予算委員会
https://www.youtube.com/watch?v=Pr2l3EzMxew (動画 34分28秒)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/369485 (文字起こし)