今こそ、西側では聞かれないアフリカの声を聞こう! *はセワヤキ
♣イブラヒム・トラオレ ~ 若き大統領の矜持2023.07.28 日本語字幕動画 7分04秒 必見➡https://www.youtube.com/watch?v=AFGWPe5g93w
♣アフリカ革命が始まる 2023.08.29 藤永茂https://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/d3c03838f3cad8ebb8c47e550b630b7b
この日頃、しきりにアルベール・カミュを読んでいます。『反抗的人間』(新潮社、カミュ全集6)の第一章の始めに、奴隷の反抗についての考察が展開されています。「反抗的人間とはなにか?否(ノン)と言う人間である。」(17頁)、「奴隷が主人の屈辱的命令を拒否するときには、同時に奴隷たる身分そのものをも拒否する」、「はじめは、人間の止むに止まれぬ抵抗であったものが、全人間そのものとなり、次には、抵抗と一体となり、抵抗そのものと化してしまう」(18頁)とあります。長らくヨーロッパの奴隷であったアフリカの真の「反抗」が、真のアフリカ革命が始まりました。以下に訳出する記事(*英語の原文)の著者ジェラルド・ペレイラはよく知られらガイアナ人の論客であり、運動家です。
「マリ、ブルキナ・ファッソ、ニジェールがアフリカ革命の最前線に」
Gerald A. Perreia(著者)*藤永氏の訳は上記のリンクより是非御覧ください。
♣反乱状態にあるアフリカ:第二次反植民地解放は近い未来にあるのか? By Denis Rogatyuk http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1921.html
デニス・ロギャチュク:ラテンアメリカを拠点とするロシア系オーストラリア人のジャーナリストであり作家。チリ最大の独立メディアソースの一つであるEl Ciudadanoの国際部長) 出典:RT 2023.08.08 <記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ2023.98.02>
一連のクーデターの後、各国は次々とかつての帝国の爪痕を放逐しようとしている
アフリカは人類文明の発祥地であり、自然資源において地球上で最も豊かな大陸だ。しかし、ブルキナファソの大統領であるイブラヒム・トラオレ大佐によれば、若い世代はその富にも関わらず、アフリカが世界で最も貧しい地域である理由が理解できない。
アフリカ大陸全土で、反植民地主義の軍事指導者による、特にフランスなどのヨーロッパの帝国主義国から自己の主権を取り戻そうとする反乱と武装蜂起が起きている。 ギニア、ブルキナファソ、マリ、そしてニジェールは、西アフリカの元フランス植民地の集団を構成する国々の一部。これらの国々は長らく、フランスや他のヨーロッパの大国にとって天然資源の主要な供給源として機能してきた。ニジェールはフランスの原子力発電所に必要なウランの15%を供給している。ブルキナファソは金の主要な輸出国であり、ギニアはフランスと元植民地との間の貿易の重要な出入り口だ。マリも金の主要な輸出国であり、政府は様々な武装イスラム主義集団と戦ってきた。
西アフリカの地図は、2021年、根本的に変化し始めた。ドミノのように、親仏派政権は軍事蜂起によって崩壊し始め、最初に2021年5月のマリで始まり、アッシミ・ゴイタ率いるクーデターによって、フランス軍が国を出るよう要求された。中央アフリカ共和国も、2021年6月、フランス軍を追放した。これに続いて、2021年9月、元フランス外人部隊員のママディ・ドゥンブーヤによるギニアの軍事政権掌握がおこなわれた。
それから1年後、ブルキナファソでは、トラオレが権力を掌握し、世界最年少の大統領となった。その後、2023年1月、フランス軍を追放した。最後は、2022年7月26日、アブドゥラハマン・チアニ(現在は大統領)によって指導されたニジェールの軍事反乱はフランス軍を追放し、ウランのフランスへの輸出を禁止した。
ブルキナファソとトラオレの事例は特に興味深い。最近、ロシア・アフリカサミットに参加するためサンクトペテルブルク訪問した時、トラオレは演説をし、ロシアをアフリカの家族の一部と呼んだ。彼はヨーロッパの大国による大陸の略奪を非難し、「祖国か死か!勝利をおさめよう!」という合い言葉で演説を締めくくった。このスローガンはエルネスト・チェ・ゲバラの言葉やキューバの国家理念と響き合う。
多くの人々は、トラオレを1983年から1987年までのブルキナファソの革命的指導者であり、「アフリカのチェ・ゲバラ」とも称されたトーマス・サンカラと対比的に捉えている。サンカラも同様にフランス軍を追放し、国の資源を国有化し、再分配の社会主義政策を実施した。が、その後、親仏クーデターで暗殺された。
(…)ブルキナファソとマリの大統領は、ニジェールへの軍事介入が彼らに対する宣戦布告に等しいと応じた。とはいっても、アフリカ諸国には秘策もある。それは、ロシアとの昔からの友情だ。
49のアフリカ諸国の代表団が、最近、サンクトペテルブルクで開催されたアフリカ・ロシアサミットに出席した。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、アフリカが新植民地主義に対抗する戦いを支援すると宣言し、モスクワがアフリカの債務(総額230億ドル)を帳消しにしたことを述べ、50,000トン以上の穀物が無料でアフリカ大陸に提供されることを確認した。アフリカとロシアの人々の友情は18世紀までさかのぼる。(…)
アフリカ分割の黄昏期において、おびただしい植民地征服がおこなわれる中、ただ一つの国が独立を保った。エチオピアだ。イタリアの侵略と支配の試みは、植民地支配者にとって壊滅的な失敗に終わり、ロシアはエチオピアの主権と独立を求めて戦う国に重要な支援を提供した。ソビエト連邦(USSR)は、植民地支配者から独立を求めるアフリカの多くの若い国々の「被抑圧者の武器庫」となり、USSRで生産された武器や弾薬がアンゴラのMPLA、南アフリカのANC、ギニアビサウのPAIGCおよびその指導者アミルカル・カブラルなど、その地域の多くの革命勢力や反植民地主義勢力に提供された。この連帯の記憶は、多くのアフリカ人(老若問わず)、今でも鮮明なままだ。
アフリカ大陸全土で、フランスの元植民地地域にまで、ロシアへの支持と賞賛の声が響いている。南アフリカの経済自由戦士団(Economic Freedom Fighters)の大規模な集会では、団体の指導者であるジュリアス・マレマがフランスの大陸での行動を非難し、「私たちはプーチンであり、プーチンは私たちです!そして私たちはプーチン大統領に敵対する帝国主義を絶対に支持しません!」と宣言した。本当の変化の兆しがアフリカ全体に広がっており、古いヨーロッパの植民地支配者から新しい多極的な世界へと向かおうとしている。
♣プーチン大統領が語る~世界が知るべき事実 ~2023.06.17 サンクトペテルブルクでのアフリカの代表団との会議でのプーチン大統領の発言部分を約13分間ノーカット日本語字幕 必見➡https://www.youtube.com/watch?v=NP2-YyOsJzo