核戦争の時代へ突入
♣ピーター・カズニック:核戦争の時代へ突入27.08.2026 ドイツ語で聞く ドイツ語で読む 日本語で読む https://www.youtube.com/watch?v=COVtMGDziPA
【ピーター・カズニックは、アメリカン大学の歴史学教授であり、核研究所の所長です。Nuclear Insanity Substackをフォローして支援してください。】
(…)トランプ氏はイランで核兵器、それも戦術核兵器を使うことを検討しており、そうするよう求められている、と。この点は数分後に詳しく話せます。ただ、そうした圧力を受けているのはトランプ氏だけではありません。プーチン氏も同じような圧力を受けています。ロシアの指導者たちが、プーチン氏に劇的なエスカレーションの必要性を訴えているのを、私たちは見てきました。数か月前、プーチン氏が私の友人と会った際、ロシア国内の強硬派から、ウクライナでさらに攻撃的に行動するよう、ものすごい圧力を受けていると語ったそうです。
そして最近、国防総省の政策責任者であるエルブリッジ・コルビー氏も発言しています。彼は先週、*太平洋で戦闘が起きた場合、アメリカは核兵器に頼らざるを得なくなる、と書いています。その一因は、アメリカがミサイルを使い果たし、迎撃ミサイルも使い果たし、精密誘導兵器も使い果たしているからです。
つまり、こういう狂気じみた話は、ほかにもいくらでもあります。国防総省は何十年も、限定的な核戦争を机上演習で想定しようとしてきました。しかし、できないのです。結局はいつも、全面的な核戦争に行き着きます。そして私たちはずっと前から、特に1980年代以降、*核の冬に関する研究によって知っています。限定的な核戦争であっても、部分的な核の冬を引き起こし得るのです。ロボックやトゥーンらが近年さらに研究しているように、インドとパキスタンの間で限定的な核戦争が起き、広島型の核兵器が百発使われた場合、都市は焼き尽くされます。そして部分的な核の冬が生じ、太陽光が地球に届かなくなるのです。飢饉や病気が起き、限定的な核戦争でも、最大で20億人が死亡する可能性があります。しかし、核兵器は百発しかないわけではありません。私たちは1万2000発以上の核兵器を持っています。それも広島級ではありません。大半は、広島を壊滅させた爆弾の7倍から70倍の規模です。ですからこれは、人類という種として、地球温暖化と並ぶ、地球規模で存在そのものを脅かす脅威として、本当に考えなければならない現実です。(…)
「誰が地球のために発言するのか」。私たちはその問いを投げかけていました。(…)しかし、人類に向けてこの警鐘を最も強く鳴らしてきたのは、主に教皇レオ十四世です。彼は、戦争を終わらせる必要性、核兵器を廃絶する必要性、人類が別の道を進む必要性について語っています。ですから今、彼には独特の道徳的権威があります。(…)だから私たちは、教皇にそれをしてほしいと求めているのです。世界中の国家元首、元国家元首、元軍指導者、元外交官たちにも賛同してもらっています。私たちは非常に危険な道を進んでいる、という認識が広く共有されていると思うからです。プーチンへの圧力は途方もなく大きい。そしてトランプは、追い詰められた瞬間に、実際に核兵器の使用に踏み切る可能性があります。イランでの戦争で、ほかの手段が何もうまくいっていないからです。
だから私はとても心配しています。だからこそ、ジャック・ギルロイの見事な発案を土台にして、*この取り組みを始めたのです。そして、これほど前向きな反応が集まっているのです。世界中の人々が、この危険を認識しているのだと思います。
(…)オバマはこう言いました。「死が空から降ってきた」と。死が空から降ってきたわけではありません。アメリカが原子爆弾を落としたんです。そして彼は、第二次世界大戦中の原爆投下をめぐる代表的な神話を繰り返します。こう言うんです。「第二次世界大戦は、広島と長崎で残酷な終わりを迎えた」と。それが、アメリカ帝国の核心にある嘘です。狂信的な日本人は決して降伏しなかったから、原子爆弾は必要だったという考えです。しかも、それによってアメリカ人50万人、日本人何百万人もの命が救われたのだから、人道的だったという考えです。
それが嘘なんです。なぜなら、私たちが知っているように、その時点で日本は必死に降伏しようとしていたし、アメリカもそれを知っていたからです。アメリカは、降伏条件を変えて、彼らが懇願していた天皇の存続を認めることもできた。そのことは、傍受していた彼らの電報にも、すべて書かれていました。あるいは、ソ連の侵攻を待つこともできたのです。アメリカの情報機関は、4月の時点からこう言っていました。ソ連が侵攻すれば、これ以上抵抗しても無駄だと、ついにすべての日本人が理解するだろう、と。トルーマンはそれを分かっていました。トルーマンは7月17日、ポツダムでスターリンと昼食をともにします。そして帰宅後、日記にこう書いています。「スターリンは8月15日までに対日戦に参戦する。その時には日本は終わりだ。」
(…)しかし彼は、爆弾を使ってクレムリンにメッセージを送ろうとしていました。もしソ連が、ヨーロッパや太平洋地域でのアメリカの計画に干渉するなら、こういう目に遭う、しかも、もっとひどい目に遭う、と(*いうメッセージを送ろうとしていた)。マンハッタン計画の責任者、レスリー・グローヴスはこう言っています。「私がこの計画を引き継いでから2週間後には、ロシアが敵だと理解していた。そして、その前提で計画を進めた」と。後に国務長官となり、トルーマンの最も重要な顧問となるジミー・バーンズも、同じことを言っています。つまり、「東ヨーロッパからロシアを押し戻したい」と。
1945年、アメリカには5つ星の海軍大将と陸軍大将が8人いました。その8人のうち7人は記録上、原子爆弾は軍事的には不要だった、道徳的に非難されるべきだった、あるいはその両方だったと述べています。統合参謀本部議長で、トルーマンの個人参謀長でもあったリーヒ提督は、あの爆撃によって、われわれは暗黒時代の野蛮人と同じ道徳的水準にまで落ちた、と言いました。
まだほかにも挙げられますが、こういう狂った考え方は、長い間ずっと存在してきたんです。そして今、また足場を築きつつある。ただ、あなた(Glenn Diesen)が指摘していたのは、冷戦が終わった時、人々は核の脅威もこれで終わったと考え、あるいは信じた、ということです。
(…)あなたが言う、誰もかもを新たなヒトラーとして悪魔化するという点こそ、まさに決定的に重要です。(…)だからプーチンがヒトラーになる。第一次湾岸戦争では、ジョージ HWブッシュがサダムフセインをヒトラーに仕立て上げた。第二次イラク戦争でも、ジョージWブッ シュが同じことをした。
私が視聴者にお願いしたいのは、「ニュークリアインサニティ」のサブスタックに行って、教皇宛ての訴えを読み、署名してほしいということです。そして広めてください。知っているすべての人に伝えてください。これを大きく広げて、指導者たちに圧力がかかるようにしなければなりません。彼らがこれを無視できないと感じるほどにです。彼らも、これを無視することはできません。でも、人々は自分自身で責任を持って、知っているすべての人に知らせなければなりません。ですから、「Nuclear Insanity」のサブスタックを見てくださ い。(…)